Oracle Solaris Cluster の保守コマンドを使用してグローバルクラスタ内でフレームワークリソースグループを登録および構成する方法

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この手順は、グローバルクラスタの 1 つのノードのみで実行します。

root 役割になるか、RBAC 承認 solaris.cluster.admin および solaris.cluster.modify を提供する役割になります。

スケーラブルな Oracle RAC のサポートリソースグループを作成します。
注 - ゾーンクラスタで Oracle RAC のサポートリソースフレームワークを登録および構成するためにこの手順を実行していて、グローバルクラスタでは Oracle RAC のサポートのサポートが必要でない場合は、グローバルクラスタでの Oracle RAC のサポートフレームワークリソースグループの作成も必要ありません。その場合は、この手順をスキップして、次の手順に進みます。

ヒント - Oracle RAC のサポートをすべてのクラスタノードで実行する必要がある場合は、次のコマンドで –S オプションを指定し、–n、–p maximum_primaries、–p desired_primaries、–p rg_mode の各オプションは省略します。
```
# clresourcegroup create -n nodelist \
-p maximum_primaries=num-in-list \
-p desired_primaries=num-in-list \
[-p rg_description="description"] \
-p rg_mode=Scalable \
rac-fmwk-rg
```
–n nodelist=nodelist

Oracle RAC のサポートを有効にするクラスタノードのコンマ区切りリストを指定します。このリストの各ノードに Oracle RAC のサポートソフトウェアパッケージをインストールする必要があります。

–p maximum_primaries=num-in-list

Oracle RAC のサポートを有効にするノードの数を指定します。この数は、nodelist 内のノードの数と同じである必要があります。

–p desired_primaries=num-in-list

Oracle RAC のサポートを有効にするノードの数を指定します。この数は、nodelist 内のノードの数と同じである必要があります。

–p rg_description="description"

リソースグループの省略可能な簡単な説明を指定します。この説明は、Oracle Solaris Cluster の保守コマンドを使用してリソースグループに関する情報を取得したときに表示されます。

–p rg_mode=Scalable

リソースグループがスケーラブルであることを指定します。

rac-fmwk-rg

Oracle RAC のサポートリソースグループに割り当てる名前を指定します。

SUNW.rac_framework リソースタイプを登録します。
```
# clresourcetype register SUNW.rac_framework
```

SUNW.rac_framework リソースタイプのインスタンスを Step 2 で作成したリソースグループに追加します。
```
# clresource create -g rac-fmwk-rg -t SUNW.rac_framework rac-fmwk-rs
```
–g rac-fmwk-rg

リソースの追加先となるリソースグループを指定します。このリソースグループは、Step 2 で作成したリソースグループである必要があります。

rac-fmwk-rs

SUNW.rac_framework リソースに割り当てる名前を指定します。

Oracle RAC のサポートフレームワークリソースグループとそのリソースをオンラインおよび管理状態にします。
```
# clresourcegroup online -eM rac-fmwk-rg]
```
rac-fmwk-rg

Step 2 で作成した Oracle RAC のサポートリソースグループを MANAGED 状態に移行してオンラインにすることを指定します。

複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループを作成する場合は、次の手順に進みます。それ以外の場合、Oracle RAC のサポートフレームワークリソースグループの作成は完了です。

スケーラブルな複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループがまだ存在しない場合は、これを作成します。
```
# clresourcegroup create -n nodelist -S vucmm-fmwk-rg
```
–n nodelist=nodelist

スケーラブルな Oracle RAC のサポートリソースグループ用に構成した同じノードリストを指定します。

vucmm-fmwk-rg

複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループに割り当てる名前を指定します。
SUNW.vucmm_framework リソースタイプを登録します。
```
# clresourcetype register SUNW.vucmm_framework
```

SUNW.vucmm_framework リソースタイプのインスタンスをStep 6 で作成したリソースグループに追加します。
```
# clresource create -g vucmm-fmwk-rg -t SUNW.vucmm_framework vucmm-fmwk-rs
```
–g vucmm-fmwk-rg

リソースの追加先となるリソースグループを指定します。このリソースグループは、Step 6 で作成したリソースグループである必要があります。

vucmm-fmwk-rs

SUNW.vucmm_framework リソースに割り当てる名前を指定します。

Oracle Database ファイル用に使用されている Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームマネージャーを表すリソースタイプのインスタンスを登録して追加します。
1. リソースタイプを登録します。
```
# clresourcetype register SUNW.vucmm_svm
```
2. リソースタイプのインスタンスをリソースグループに追加して、ボリュームマネージャーリソースを含めます。
  このインスタンスが、作成したフレームワークリソースに依存していることを確認します。
```
# clresource create -g vucmm-fmwk-rg \
-t SUNW.vucmm_svm \
-p resource_dependencies=vucmm-fmwk-rs \
vucmm-svm-rs
```
  –g vucmm-fmwk-rg
  
  Step 6 で作成したリソースグループを指定します。
  
  –p resource_dependencies=vucmm-fmwk-rs
  
  このインスタンスが、Step 8 で作成したフレームワークリソースに依存することを指定します。
  
  vucmm-svm-rs
  
  SUNW.vucmm_svm リソースに割り当てる名前を指定します。

複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループとそのリソースをオンラインおよび管理状態にします。
```
# clresourcegroup online -eM  vucmm-fmwk-rg
```
vucmm-fmwk-rg

Step 6 で作成した複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループを MANAGED 状態に移行してオンラインにすることを指定します。