NIS ネームサービスをバイパスする方法

Oracle RAC のサポート が NIS ネームサービスを参照する場合は、ネームサービスを使用できないと、Oracle RAC のサポート データサービスが失敗する可能性があります。

NIS ネームサービスをバイパスすると、Oracle RAC のサポート データサービスがユーザー識別子 (ID) を設定する際に、データサービスが NIS ネームサービスを参照しなくなります。Oracle RAC のサポート データサービスは、データサービスがデータベースを起動または停止するときにユーザー ID を設定します。

1. Oracle RAC のサポート を実行できるすべてのノードで root 役割になります。
2. 各ノードで、/etc/nsswitch.conf ファイル内の次のエントリで nis の前に files が示されていることを確認します。

   passwd:    files nis
   publickey: files nis
   project:   files nis
   group:     files nis 

   • 各検索を表示するには、次のコマンドを使用します。

     # svccfg -s svc:/system/name-service/switch listprop config/lookupname

   • 検索エントリを変更するには、次のコマンドを使用します。

     # svccfg -s svc:/system/name-service/switch \
     setprop config/lookupname = astring: \"lookup-entry\"

   詳細は、svccfg(1M) および nsswitch.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

次の例では、nis の前に files が指定されるように passwd データベースの検索順序を設定し、現在の設定を表示します。

# svccfg -s svc:/sysgtem/name-service/switch \
setprop config/password = astring: \"files nis\"

# svccfg -s svc:/system/name-service/switch listprop config/password
config/password astring "files nis"

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