特定の Oracle Solaris Cluster パッケージをアンインストールする方法

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1 つ以上の特定の Oracle Solaris Cluster ソフトウェアパッケージをアンインストールするには、このタスクを実行します。

削除対象のパッケージがインストールされたクラスタノード上で、solaris.cluster.admin 承認を提供する役割になります。
削除するパッケージに関連する SMF サービスが存在する場合、そのサービスが無効になっていることを確認します。
SMF サービスのステータスをチェックします。サービスがオンラインになっている場合は無効にしてから再度ステータスをチェックし、SMF サービスが無効になったことを確認します。無効化されたサービスのチェックには、より長い時間がかかる可能性があります。
```
phys-schost# svcs -a | grep service-name
online 15:50:26 svc:/service-name:default
phys-schost# svcadm disable svc:/service-name:default

phys-schost# svcs -a | grep service-name
disabled 15:55:33 svc:/service-name:default
```
Oracle Solaris Cluster の SMF サービスの一覧については、Oracle Solaris Cluster 5.0 システム管理 の Oracle Solaris OS Feature Restrictionsを参照してください。

削除するパッケージに何らかの依存関係が存在しているかどうかをチェックします。

phys-schost# pkg content -o type,pkg.name -t depend -a fmri=package '*'
TYPE PKG.NAME
group package-1
require package-2

削除するパッケージと、グループパッケージ ha-cluster-full など別のパッケージとの間に必須の依存関係が存在している場合は、そのパッケージをアンインストールします。
削除するパッケージのアンインストールは、必須の依存関係にあるパッケージがまだ存在している場合には失敗します。グループパッケージをアンインストールしても、その依存関係のパッケージはアンインストールされません。
```
phys-schost# pkg uninstall require-dependency-package
```
注 - アンインストールするパッケージにグループ依存関係が存在していても、そのパッケージのアンインストールが妨げられることはありません。パッケージがアンインストールされると、そのパッケージはグループ依存関係の回避リストに登録されます。依存関係を持つパッケージのアンインストールの詳細については、『Updating Systems and Adding Software in Oracle Solaris 11.4』の「Uninstalling Packages」を参照してください。
削除対象のパッケージをアンインストールします。
```
phys-schost# pkg uninstall package
```

パッケージがアンインストールされたことを確認します。

phys-schost# pkg list package
pkg list: no packages matching 'package' installed

使用例 24 Oracle Solaris Cluster Manager パッケージのアンインストール

次の例では、1 つのクラスタノードから Oracle Solaris Cluster Manager ソフトウェアパッケージ ha-cluster/system/manager と ha-cluster/system/manager-wls を削除する方法を示しています。各パッケージにはそれぞれ SMF サービス system/cluster/manager と system/cluster/manager-wls が関連付けられているので、これらをまず無効にします。これらのパッケージと ha-cluster-full グループパッケージの間には、必須の依存関係があります。

アクティブな SMF サービスがないかチェックします。

phys-schost-1# svcs -a | grep manager
online 15:50:26 svc:/system/cluster/manager:default
online 15:50:26 svc:/system/cluster/manager-wls:default

manager SMF サービスを無効にし、無効になったことを確認します。

phys-schost-1# svcadm disable svc:/system/cluster/manager:default
phys-schost-1# svcs -a | grep manager
disabled 15:53:33 svc:/system/cluster/manager:default
online 15:50:26 svc:/system/cluster/manager-wls:default

manager-wls SMF サービスを無効にし、無効になったことを確認します。

phys-schost-1# svcadm disable svc:/system/cluster/manager-wls:default
phys-schost-1# svcs -a | grep manager
disabled 15:53:33 svc:/system/cluster/manager:default
disabled 15:56:43 svc:/system/cluster/manager-wls:default

パッケージの依存関係をチェックします。

phys-schost-1# pkg content -o type,pkg.name -t depend -a fmri=ha-cluster/system/manager
'*'
TYPE PKG.NAME
require ha-cluster-full
…
phys-schost-1# pkg content -o type,pkg.name -t depend -a fmri=ha-cluster/system/managerwls
'*'
TYPE PKG.NAME
require ha-cluster-full
…

必須の依存関係を持つパッケージをアンインストールします。

phys-schost-1# pkg uninstall ha-cluster-full

Oracle Solaris Cluster Manager パッケージをアンインストールします。

phys-schost-1# pkg uninstall ha-cluster/system/manager ha-cluster/system/manager-wls

パッケージがもうインストールされていないことを確認します。

phys-schost# pkg list manager
pkg list: no packages matching 'manager' installed
phys-schost# pkg list manager-wls
pkg list: no packages matching 'manager-wls' installed