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Oracle® Database SQL言語リファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56299-08
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単一行ファンクション

単一行ファンクションは、問合せ対象の表またはビューの各行に対して1つの結果行を戻します。これらのファンクションは、SELECT構文のリスト、WHERE句、START WITH句、CONNECT BY句およびHAVING句に指定できます。

数値ファンクション

数値ファンクションは入力として数値を受け取り、結果として数値を戻します。数値ファンクションのほとんどは、38桁(10進)のNUMBER値を戻します。超越関数(COSCOSHEXPLNLOGSINSINHSQRTTANおよびTANH)は、36桁(10進)の値を戻します。超越関数のACOSASINATANATAN2は、30桁(10進)の値を戻します。数値ファンクションを次に示します。


ABS
ACOS
ASIN
ATAN
ATAN2
BITAND
CEIL
COS
COSH
EXP
FLOOR
LN
LOG
MOD
NANVL
POWER
REMAINDER
ROUND(数値)
SIGN
SIN
SINH
SQRT
TAN
TANH
TRUNC(数値)
WIDTH_BUCKET

文字値を戻す文字ファンクション

文字値を戻す文字ファンクションは、特に指定がないかぎり、次のデータ型の値を戻します。

  • 入力引数がCHARまたはVARCHAR2の場合、戻される値はVARCHAR2になります。

  • 入力引数がNCHARまたはNVARCHAR2の場合、戻される値はNVARCHAR2になります。

ファンクションによって戻される値の長さは、戻されるデータ型の最大長によって制限されます。

  • CHARまたはVARCHAR2型の値を戻すファンクションの戻り値の長さが制限を超えた場合、Oracle Databaseは戻り値から制限を超えた部分を切り捨てて、エラー・メッセージを表示せずにその結果を戻します。

  • CLOB型の値を戻すファンクションの戻り値の長さが制限を超えた場合、Oracleはエラーを表示し、データを戻しません。

文字値を戻す文字ファンクションを次に示します。


CHR
CONCAT
INITCAP
LOWER
LPAD
LTRIM
NCHR
NLS_INITCAP
NLS_LOWER
NLS_UPPER
NLSSORT
REGEXP_REPLACE
REGEXP_SUBSTR
REPLACE
RPAD
RTRIM
SOUNDEX
SUBSTR
TRANSLATE
TRANSLATE ... USING
TRIM
UPPER

数値を戻す文字ファンクション

数値を戻す文字ファンクションの引数には、すべての文字データ型を指定できます。数値を戻す文字ファンクションを次に示します。


ASCII
INSTR
LENGTH
REGEXP_COUNT
REGEXP_INSTR

キャラクタ・セット・ファンクション

キャラクタ・セット・ファンクションは、キャラクタ・セットの情報を戻します。キャラクタ・セット・ファンクションを次に示します。


NLS_CHARSET_DECL_LEN
NLS_CHARSET_ID
NLS_CHARSET_NAME

日時ファンクション

日時ファンクションは、日付(DATE)、タイムスタンプ(TIMESTAMPTIMESTAMP WITH TIME ZONETIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE)および期間(INTERVAL DAY TO SECONDINTERVAL YEAR TO MONTH)の値を操作します。

一部の日付ファンクションは、OracleのDATEデータ型(ADD_MONTHSCURRENT_DATELAST_DAYNEW_TIMEおよびNEXT_DAY)用に設計されています。これらのファンクションの引数にタイムスタンプ値を指定すると、Oracle Databaseは入力された型をDATE値に内部的に変換し、DATE値を戻します。ただし、MONTHS_BETWEENファンクションは数値を戻し、ROUNDおよびTRUNCファンクションはタイムスタンプ値または期間値を受け入れません。

その他の日時ファンクションは、3種類のすべてのデータ型(日付、タイムスタンプ、期間)を受け入れ、それらのいずれかのデータ型の値を戻すように設計されています。

SYSDATESYSTIMESTAMPCURRENT_TIMESTAMPなどの、現在のシステム日時情報を戻す日時ファンクションはすべて、SQL文で参照される回数に関係なく、SQL文ごとに1回評価されます。

日時ファンクションを次に示します。


ADD_MONTHS
CURRENT_DATE
CURRENT_TIMESTAMP
DBTIMEZONE
EXTRACT(日時)
FROM_TZ
LAST_DAY
LOCALTIMESTAMP
MONTHS_BETWEEN
NEW_TIME
NEXT_DAY
NUMTODSINTERVAL
NUMTOYMINTERVAL
ORA_DST_AFFECTED
ORA_DST_CONVERT
ORA_DST_ERROR
ROUND(日付)
SESSIONTIMEZONE
SYS_EXTRACT_UTC
SYSDATE
SYSTIMESTAMP
TO_CHAR(日時)
TO_DSINTERVAL
TO_TIMESTAMP
TO_TIMESTAMP_TZ
TO_YMINTERVAL
TRUNC(日付)
TZ_OFFSET

一般的な比較ファンクション

一般的な比較ファンクションは、値の集合から最大値または最小値(あるいはその両方)を決定します。一般的な比較ファンクションを次に示します。


GREATEST
LEAST

変換ファンクション

変換ファンクションは、あるデータ型から他のデータ型に値を変換します。一般に、ファンクション名はdatatype TO datatypeの書式で指定されます。最初のデータ型は入力データ型です。2番目のデータ型は出力データ型です。SQL変換ファンクションを次に示します。


ASCIISTR
BIN_TO_NUM
CAST
CHARTOROWID
COMPOSE
CONVERT
DECOMPOSE
HEXTORAW
NUMTODSINTERVAL
NUMTOYMINTERVAL
RAWTOHEX
RAWTONHEX
ROWIDTOCHAR
ROWIDTONCHAR
SCN_TO_TIMESTAMP
TIMESTAMP_TO_SCN
TO_BINARY_DOUBLE
TO_BINARY_FLOAT
TO_BLOB
TO_CHAR(文字)
TO_CHAR(日時)
TO_CHAR(数値)
TO_CLOB
TO_DATE
TO_DSINTERVAL
TO_LOB
TO_MULTI_BYTE
TO_NCHAR(文字)
TO_NCHAR(日時)
TO_NCHAR(数値)
TO_NCLOB
TO_NUMBER
TO_SINGLE_BYTE
TO_TIMESTAMP
TO_TIMESTAMP_TZ
TO_YMINTERVAL
TREAT
UNISTR

ラージ・オブジェクト・ファンクション

ラージ・オブジェクト・ファンクションは、LOBを操作します。ラージ・オブジェクト・ファンクションを次に示します。


BFILENAME
EMPTY_BLOB、EMPTY_CLOB

収集ファンクション

収集ファンクションは、ネストした表およびVARRAYを操作します。SQL収集ファンクションを次に示します。


CARDINALITY
COLLECT
POWERMULTISET
POWERMULTISET_BY_CARDINALITY
SET

階層ファンクション

階層ファンクションは、階層パス情報を結果セットに適用します。階層ファンクションを次に示します。


SYS_CONNECT_BY_PATH

データ・マイニング・ファンクション

データ・マイニング・ファンクションは、DBMS_DATA_MININGパッケージまたはOracle Data Mining Java APIを使用して作成したモデルを操作します。SQLデータ・マイニング・ファンクションを次に示します。


CLUSTER_ID
CLUSTER_PROBABILITY
CLUSTER_SET
FEATURE_ID
FEATURE_SET
FEATURE_VALUE
PREDICTION
PREDICTION_BOUNDS
PREDICTION_COST
PREDICTION_DETAILS
PREDICTION_PROBABILITY
PREDICTION_SET

関連項目:

SQLデータ・マイニング・ファンクションの詳細は、『Oracle Data Miningアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

XMLファンクション

XMLファンクションは、XML文書またはフラグメントを操作または戻します。これらのファンクションで使用する引数はANSI/ISO/IEC SQL規格の中には定義されていませんが、World Wide Web Consortium(W3C)標準の中に定義されています。ファンクションで実行される処理および操作は、該当するW3C標準で定義されています。次の表に、これらのXML関連の各引数に適用されるルールとガイドラインについて、W3C標準の該当する項へのリンクを示します。これらのXMLファンクションのいずれかをSQL文で使用する場合、該当するW3Cの構文に準拠していない引数を使用するとエラーになります。データベース列の値として使用できる文字が、XMLでも有効であるとはかぎらないことに注意してください。

出力の書式設定など、これらのファンクションを使用したXMLデータの選択および問合せの詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

SQL XMLファンクションを次に示します。


APPENDCHILDXML
DELETEXML
DEPTH
EXISTSNODE
EXTRACT(XML)
EXTRACTVALUE
INSERTCHILDXML
INSERTCHILDXMLAFTER
INSERTCHILDXMLBEFORE
INSERTXMLAFTER
INSERTXMLBEFORE
PATH
SYS_DBURIGEN
SYS_XMLAGG
SYS_XMLGEN
UPDATEXML
XMLAGG
XMLCAST
XMLCDATA
XMLCOLATTVAL
XMLCOMMENT
XMLCONCAT
XMLDIFF
XMLELEMENT
XMLEXISTS
XMLFOREST
XMLISVALID
XMLPARSE
XMLPATCH
XMLPI
XMLQUERY
XMLROOT
XMLSEQUENCE
XMLSERIALIZE
XMLTABLE
XMLTRANSFORM

エンコーディング・ファンクションおよびデコーディング・ファンクション

エンコーディング・ファンクションおよびデコーディング・ファンクションでは、データベース内のデータを調査およびデコードできます。エンコーディング・ファンクションおよびデコーディング・ファンクションを次に示します。


DECODE
DUMP
ORA_HASH
VSIZE

NULL関連ファンクション

NULL関連ファンクションは、NULL処理を簡単にします。NULL関連ファンクションを次に示します。


COALESCE
LNNVL
NANVL
NULLIF
NVL
NVL2

環境ファンクションおよび識別子ファンクション

環境ファンクションおよび識別子ファンクションは、インスタンスとセッションの情報を提供します。環境ファンクションおよび識別子ファンクションを次に示します。


SYS_CONTEXT
SYS_GUID
SYS_TYPEID
UID
USER
USERENV