P2V の処理は、大域ゾーン (ソース) をアーカイブすることと、次にそのアーカイブを使用して非大域ゾーン (ターゲット) をインストールすることから構成されます。zonep2vchk ユーティリティーは、0 の実効ユーザー ID で実行する必要があります。
このユーティリティーは次のことを行います。
ソースシステムの構成内の問題領域を特定します
必要になる手動の再構成作業を最小限に抑えます
Oracle Solaris 10 システムイメージと Oracle Solaris 11 システムイメージの両方の Oracle Solaris 11 リリース上のゾーンへの移行をサポートします
元のシステムイメージ内の複雑なネットワーク構成 (複数の IP インタフェース、IP マルチパス、VLAN など) をサポートします
このツールを使用すると、Oracle Solaris 11 の物理システムまたは Oracle Solaris 10 の物理システムを、このリリース上の非大域ゾーンに移行できます。
Oracle Solaris 11 システムを solaris ブランドゾーンに移行します
Oracle Solaris 10 システムを solaris10 ブランドゾーンに移行します
Oracle Solaris 11 のターゲットシステムの場合、add anet リソース (VNIC) は、ソースシステム上のネットワークリソースごとに zonecfg の出力に含まれます。デフォルトでは、Oracle Solaris 11 システム上の非大域ゾーンに Oracle Solaris 11 システムまたは Oracle Solaris 10 システムのいずれかを移行する場合のネットワークタイプは排他的 IP です。
図 7-1 zonep2vchk ユーティリティー