Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2015 年 5 月
 
 

ゾーン内でのファイルシステムのマウント

ファイルシステムをゾーン内部でマウントする場合、nodevices オプションが適用されます。たとえば、ゾーンに、UFS ファイルシステムに対応するブロック型デバイス (/dev/dsk/c0t0d0s7) および raw デバイス (/dev/rdsk/c0t0d0s7) へのアクセスが許可される場合、ゾーン内部からマウントを行うと、ファイルシステムのマウントで自動的に nodevices オプションが適用されます。この規則は、zonecfg 構成を使用して指定されたマウントには適用されません。

次の表で、非大域ゾーン内でファイルシステムをマウントする場合のオプションを説明します。これらの補助的なマウント方法の実行手順については、ゾーンを構成、検証、および確定するおよび 稼働中の非大域ゾーン内でファイルシステムをマウントするを参照してください。

/usr/lib/fstype/mount 内にマウントバイナリが存在する場合、表に含まれない任意のファイルシステムタイプを構成内で指定できます。

非大域ゾーンの内部から HSFS と NFS 以外のファイルシステムタイプをマウントするには、zonecfg fs-allowed プロパティーを使用して、構成にファイルシステムタイプも追加します。

デフォルト以外のファイルシステムマウントを許可すると、ゾーン管理者によってシステムが危険にさらされることがあります。

ファイルシステム
非大域ゾーン内のマウントオプション
AutoFS
マウントに zonecfg を使用できません。ゾーン内部からマウントすることは可能です。
CacheFS
非大域ゾーン内では使用できません。
FDFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
HSFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
LOFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
MNTFS
マウントに zonecfg を使用できません。ゾーン内部からマウントすることは可能です。
NFS
マウントに zonecfg を使用できません。ゾーン内で現在サポートされているバージョンである V2、V3、および V4 を、ゾーン内からマウントできます。
PCFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
PROCFS
マウントに zonecfg を使用できません。ゾーン内部からマウントすることは可能です。
TMPFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
UDFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
UFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。

注 - quota コマンド (quota(1M) を参照) は、zonecfg add fs リソースを使用して追加された UFS ファイルシステムの割り当て情報の取得に使用することはできません。

add fs を使用する場合は、system/file-system/ufs パッケージを大域ゾーンにインストールする必要があります。zonecfg コマンドを使用して非大域ゾーンで UFS ファイルシステムを使用する場合は、インストール後にこのパッケージをゾーンにインストールするか、AI マニフェストスクリプトを使用してインストールする必要があります。

次を 1 行で入力します。

global# pkg -R /tank/zones/my-zone/root \
install system/file-system/ufs

VxFS
zonecfg を使用してマウントできます。ゾーン内からマウントできます。
ZFS
zonecfg dataset および fs リソースタイプを使用してマウントできます。

詳細は、ゾーンの構成方法稼働中の非大域ゾーン内でファイルシステムをマウントする、および mount(1M) のマニュアルページを参照してください。