Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 5 月
 
 

IP ネットワークマルチパス機能を共有 IP 非大域ゾーンに拡張する方法

大域ゾーン内で IPMP を構成し、IPMP 機能を非大域ゾーンに拡張する場合に、ここで説明する手順を使用します。

ゾーンの構成時に、各アドレスつまり論理インタフェースを非大域ゾーンと関連付ける必要があります。手順については、Oracle Solaris ゾーンの紹介 のzonecfg コマンドの使用およびゾーンの構成方法を参照してください。

この手順を実行すると、次のことが達成されます。

  • net0 カードと net1 カードは、インタフェースが ipmp0 である IPMP グループで一緒に構成されます。

  • ipmp0 のアドレス 192.168.0.1 が非大域ゾーン my-zone と関連付けられます。

  • net0 カードがゾーンの物理インタフェースとして設定されます。

稼働中のゾーンで、ipadm コマンドを使用して関連付けを行うことができます。詳細は、共有 IP ネットワークインタフェースおよび ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

この手順を実行するには、大域管理者または大域ゾーン内で適切な承認を付与されたユーザーである必要があります。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. 大域ゾーンで、Oracle Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理 のIPMP グループの構成の説明に従って IPMP グループを構成します。
  3. zonecfg コマンドを使用してゾーンを構成します。net リソースを構成する際、アドレス 192.168.0.1 および物理インタフェース net0 をゾーン my-zone に追加します。
    zonecfg:my-zone> add net
    zonecfg:my-zone:net> set address=192.168.0.1
    zonecfg:my-zone:net> set physical=net0
    zonecfg:my-zone:net> end

    非大域ゾーン my-zone 内に net0 だけが表示されます。

net0 に連続して障害が発生した場合

192.168.0.1 が ipmp0 に割り当てられているので、net0 に連続して障害が発生した場合、このアドレスは引き続き net1 から利用できます。アドレスの可用性はまた、my-zone にも適用されます。ただし、net0 に障害が発生した場合、net1my-zone の可視インタフェースになります。