大域ゾーン内で IPMP を構成し、IPMP 機能を非大域ゾーンに拡張する場合に、ここで説明する手順を使用します。
ゾーンの構成時に、各アドレスつまり論理インタフェースを非大域ゾーンと関連付ける必要があります。手順については、Oracle Solaris ゾーンの紹介 のzonecfg コマンドの使用およびゾーンの構成方法を参照してください。
この手順を実行すると、次のことが達成されます。
net0 カードと net1 カードは、インタフェースが ipmp0 である IPMP グループで一緒に構成されます。
ipmp0 のアドレス 192.168.0.1 が非大域ゾーン my-zone と関連付けられます。
net0 カードがゾーンの物理インタフェースとして設定されます。
稼働中のゾーンで、ipadm コマンドを使用して関連付けを行うことができます。詳細は、共有 IP ネットワークインタフェースおよび ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
この手順を実行するには、大域管理者または大域ゾーン内で適切な承認を付与されたユーザーである必要があります。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
zonecfg:my-zone> add net zonecfg:my-zone:net> set address=192.168.0.1 zonecfg:my-zone:net> set physical=net0 zonecfg:my-zone:net> end
非大域ゾーン my-zone 内に net0 だけが表示されます。
192.168.0.1 が ipmp0 に割り当てられているので、net0 に連続して障害が発生した場合、このアドレスは引き続き net1 から利用できます。アドレスの可用性はまた、my-zone にも適用されます。ただし、net0 に障害が発生した場合、net1 が my-zone の可視インタフェースになります。