Oracle® Solaris Studio 12.4: C ユーザーガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

4.3 lint のコマンド行オプション

lint プログラムは、静的なアナライザです。そのため、検出した依存性に関する実行時の結果を評価できません。たとえば、特定のプログラム内に到達不可能な break 文が数百個含まれており、それらは重要度が低いにもかかわらず、lint によってフラグが付けられるものとします。たとえば、lint のコマンド行オプションやソーステキスト内にコメントとして埋め込まれる特殊な指令を、次のように使用できます。

  • -b オプションを指定して lint を呼び出すと、到達不可能な break 文に関するすべてのエラーメッセージが抑制されます。

  • 到達不可能な文に対する診断を抑制するには、コメント /*NOT REACHED*/ をその文の前に付けます。

lint のオプションを次にアルファベット順に説明します。いくつかの lint オプションは、lint 診断メッセージの抑制に関連しています。アルファベット順のオプションの説明のあと、Table 4–8 にこれらのオプションとそれが抑制するメッセージの一覧を示します。拡張 lint を呼び出すオプションは -N で始まります。

lint は、-A-D-E-g-H-O-P-U-ansi-std=value-pedantic-Xa-Xc-Xs-Xt-Y などの多くの cc コマンド行オプションを認識しますが、-g および -O は無視されます。認識されないオプションがあると警告が出され、そのオプションは無視されます。