Oracle® Solaris Studio 12.4: C ユーザーガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

6.9.1 式の定義

式の副作用とは、メモリーへの変更と、volatile 修飾オブジェクトへのアクセスのことです。サンプル式の副作用は、ip の更新と、関数 f()g() 内に含まれる任意の副作用です。

式のグループ化とは、値をほかの値や演算子と結合させる方法です。サンプル式のグループ化は、主に加算を実行する順番です。

式の評価には、その結果の値を生成するために必要なすべてが含まれます。式を評価するためには、指定したすべての副作用が以前のシーケンスポイントから次のシーケンスポイントまでの間で発生しなければならず、指定した演算が特定のグループ化で実行されなければいけません。サンプル式の場合、ip の更新は、直前の文からこの式文の ; までの間で発生する必要があります。関数への呼び出しは、直前の文から戻り値が使用されるまでの間であれば、どちらが先に発生してもかまいません。特に、メモリーを更新する演算子には、演算の値が使用される前に新しい値を代入しなければならないという制約はありません。