6.9.4 括弧の使用
ISO C では、不十分な理解と不正確な表現のために、括弧の信頼性と括弧に従った評価について、間違って記述されることがしばしばあります。
ISO C 式は解析によって指定されるグループ化を持つため、括弧は、式の解析方法を制御する手段としての役割しか果たしません。式の自然な優先度と結合規則が、括弧とまったく同じ重要性を持ちます。
前述の式は、グループ化や評価に対する効果を一切変えずに、次のように記述することもできました。
i = (((*(++p)) + f()) + g());