K&R C では、次のコードは文字列リテラル "x y!" を生成していました。
#define str(a) "a!" ? str(x y)
プリプロセッサは、文字列リテラルと文字定数の内部で、マクロパラメータのように見える文字を検索していました。ISO C はこの機能の重要性を認識していましたが、トークンの部分にこの操作を行うことはできませんでした。ISO C では、前述のマクロのすべての呼び出しが、文字列リテラル "a!" を生成します。ISO C で古い効果を実現するには、# マクロ置換演算子と文字列リテラルの連結を使用してください。
#define str(a) #a "!" str(x y)
このコードでは、2 つの文字列リテラル "x y" と "!" が生成され、連結後に同一の "x y!" が生成されます。
文字定数用の操作を完全に代用するものはありません。この機能の主な使用方法は、次の例のようなものでした。
#define CNTL(ch) (037 & ’ch’) ? CNTL(L)
この例では次の結果が生成され、ASCII の Control-L 文字に評価されます。
(037 & ’L’)
最良の解決策は、このマクロのすべての使用を次のように変更することです。
#define CNTL(ch) (037 & (ch)) CNTL(’L’)
このコードの方が読みやすく式にも適用できるため、より使いやすくなっています。