Oracle® Solaris Studio 12.4: C ユーザーガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

6.8.2 setlocale() 関数

setlocale() 関数は、プログラムのロケールとのインタフェースです。呼び出す国の規約を使用するすべてのプログラムは、その実行パスの前のほうに、次の例のような呼び出しを配置するようにしてください。

#include <locale.h>
/*...*/
setlocale(LC_ALL, "");

LC_ALL は 1 つのカテゴリではなく、ロケール全体を指定するマクロであるため、この呼び出しによって、プログラムの現在のロケールが適切なローカルバージョンに変更されます。標準のカテゴリは次のとおりです。

LC_COLLATE

ソート情報

LC_CTYPE

文字分類情報

LC_MONETARY

通貨の出力情報

LC_NUMERIC

数値の出力情報

LC_TIME

日付と時間の出力情報

前述の任意のマクロを setlocale() への最初の引数として渡すことによって、そのカテゴリを指定できます。

setlocale() 関数は、特定のカテゴリ (または、LC_ALL) に対する現在のロケールの名前を返します。2 番目の引数がヌルポインタの場合は、照会専用として機能します。したがって次の例のようなコードを使用すると、制限された期間だけロケール (または、その一部) を変更できます。

#include <locale.h>
/*...*/
char *oloc;
/*...*/
oloc = setlocale(LC_category, NULL);
if (setlocale(LC_category, "new") != 0)
{
        /* use temporarily changed locale */
    (void)setlocale(LC_category, oloc);
}

ほとんどのプログラムではこの機能は必要ありません。