Oracle® Solaris 11.2 ご使用にあたって

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 5 月
 
 

多くのメモリーと少ないディスク容量が割り当てられたシステム上で、自動インストーラによるインストールが失敗する (15741363)

自動インストーラ (AI) を使用して Oracle Solaris をインストールする場合、システムの物理 RAM の量がディスク容量よりも多いと、インストールが失敗する可能性があります。スワップデバイスやダンプデバイスに領域を割り当てると、OS のインストールに使用できる容量が少なくなる可能性があります。次のエラーメッセージが表示される場合があります。

ImageInsufficentSpace: Insufficient disk space available (8.84 GB) for
estimated need (9.46 GB) for Root filesystem

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

  • ディスクのサイズによる制限がない場合は、ルートプール内で仮想デバイス (vdev) として使用しているスライスに多くの領域を割り当てます。


    注 -  x86 システムの場合は必要に応じて、Solaris2 パーティションに追加領域を割り当てます。
  • ダンプボリュームとスワップボリュームを割り当てないですむようにします。AI マニフェスト内で、<target> セクションの <logical> タグの nodump 属性と noswap 属性に値 true を指定します。例:

    <logical noswap="true" nodump="true">
    </logical>
  • マニフェスト内で、zpool を定義し、より小さいサイズのスワップとダンプを割り当てます。

    <target>
    	<disk whole_disk="true" in_zpool="rpool">
    		<disk_keyword key="boot_disk"/>
    	</disk>
    	<logical>
    		<zpool name="rpool" root_pool="true">
    			<zvol name="swap" use="swap">
    				<size val="2gb"/>
    			</zvol>
    			<zvol name="dump" use="dump">
    				<size val="4gb"/>
    			</zvol>
    		</zpool>
    	</logical>
    </target>
  • スワップデバイス、ダンプデバイスのいずれかの割り当てを無効にし、残りのデバイス (ダンプまたはスワップ) に特定のサイズを割り当てます。次の例は、スワップを無効にし、4G バイトのダンプサイズを追加する方法を示したものです。

    <target>
    	<disk whole_disk="true" in_zpool="rpool">
    		<disk_keyword key="boot_disk"/>
    	</disk>
    	<logical noswap="true">
    		<zpool name="rpool" root_pool="true">
    			<zvol name="dump" use="dump">
    				<size val="4gb"/>
    			</zvol>
    		</zpool>
    	</logical>
    </target>

AI マニフェストを編集する方法についての詳細は、 ai_manifest (4) のマニュアルページを参照してください。