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更新: 2015 年 5 月
 
 

SPARC: USB キーボード、マウス、および物理モニターに関するデスクトップの問題 (15700526)

物理キーボード、マウス、またはモニターを使用しているときに、Oracle Solaris デスクトップ上で端末ウィンドウを何度も開いて使用しようとすると、文字やマウスの制御が失われることがあります。

この問題は、マイクロフレームの消失によって発生するエラーが原因で起こることがあります。これらのエラーは、全速または低速の USB 1.0 または 1.1 キーボードおよびマウスデバイスがシステム上のオンボード USB 2.0 ハブの下の USB ポートに接続されているときに発生します。しかし、キーボードおよびマウスデバイスがシステムの USB ポートに接続され、それが ohci (USB 1.0 または 1.1) ドライバに手動でバインドされた内部ハブに接続されているときは、これらのエラーは発生しません。


注 -  仮想キーボードおよびマウスを使用している場合は、ハブの下のすべてのデバイスが強制的に低速で動作します。デバイスは引き続き機能しますが、低速の USB 1.0 または 1.1 で動作します。

回避方法: /kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値を設定します。この変数の値は、ehci (USB 2.0) ドライバが USB コントローラ上の特定のポートの制御を解放するために使用します。

ehci-port-forced-to-companion 変数の値は、プラットフォームのタイプと使用される USB デバイスのタイプによって異なります。次の表に、推奨される USB コネクタの使用法と対応する ehci-port-forced-to-companion 変数の値を示します。

表 4-1  推奨される USB コネクタの使用法と値
SPARC プラットフォーム
USB デバイスのタイプ
推奨される USB コネクタの使用法
/kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値
T3-1、 T3-2、 T4-1、 T4-2
物理キーボードまたはマウス
前面 USB コネクタを使用します
4
T3-4、T4-4
物理キーボードまたはマウス
背面 USB コネクタを使用します
3
T3-1、 T4-1、 T3-2、 T4-2、 T3-4、 T4-4
仮想キーボードまたはマウス
なし
2

この回避方法を実装するには、次の手順を実行します。

  1. USB デバイスを接続します。

    各種のプラットフォーム上のデバイスに対して推奨される USB コネクタは、Table 4–1 に一覧表示されています。

  2. /kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値を設定します。

    たとえば、SPARC プラットフォームが T3–4 であり、物理キーボードを使用している場合は、ehci-port-forced-to-companion=3 を設定します。

    この変数に設定できる値の詳細については、Table 4–1 を参照してください。

  3. システムをリブートします。

    # init 6