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更新: 2015 年 5 月
 
 

仮想 CPU を使用するカーネルゾーンで、プロセッサセットの作成または CPU の動的再構成がブロックされることがある (18061724)

仮想 CPU (VCPU) を使用するカーネルゾーンの実行中、VCPU スレッドは物理 CPU セットにバインドされます。この要件により、CPU をプロセッサセットに追加したり CPU を動的再構成 (DR) したりできないことがあります。

SPARC システムでは、バインドが予期せず失われると、そのようなカーネルゾーンが終了します。たとえば、カーネルゾーンの VCPU スレッドが使用しているすべての論理 CPU が含まれるようなプールを作成すると、カーネルゾーンが破壊される可能性があります。

プロセッサセットの作成時は、次のエラーメッセージが表示されます。

# psrset -c 0
created processor set 1
psrset: cannot assign processor 0: Device busy

Oracle VM Server for SPARC の DR 時は、次のエラーメッセージが表示されます。

# ldm set-vcpu 10 ldom
Removal of cpu 10 failed, error: cpu has bound threads
Domain ldom didn't allow removal of any VCPU
Resource modification failed

プールの作成時は、次のエラーメッセージが表示されます。

# grep affinity /var/log/zones/vcpu.messages
2014-05-07 22:44:18 main error: vcpu 9 has lost all affinity.
2014-05-07 22:44:18 main error: VCPU error: lost affinity
2014-05-07 22:44:28 main error: vcpu 15 has lost all affinity.
2014-05-07 22:44:28 main error: VCPU error: lost affinity

回避方法: プロセッサセットやプールを作成したり CPU の DR を試みたりする前に、影響を受ける可能性のあるカーネルゾーンを中断します。