Fujitsu M10 システムでは、Oracle Solaris ホットプラグフレームワークを使用して、PCI (Peripheral Component Interconnect) ボックスを完全に構成することはできません。I/O デバイスのノード構成はプラットフォームごとに異なり、リソース割り当ては固定値を持つ pcicfg_slot 変数によって割り当てられます。
# Fixed values for resource allocation [ uts/sun4/io/pcicfg.c ] static int pcicfg_slot_busnums = 8; static int pcicfg_slot_memsize = 32 * PCICFG_MEMGRAN; /* 32 MB per slot */ static int pcicfg_slot_iosize = 16 * PCICFG_IOGRAN; /* 64 K per slot */
MEM64、MEM32、および I/O デバイスのリソースは、子デバイスごとに固定値によって割り当てられます。たとえば、4 つの子デバイスを構成するには、pcicfg_slot_busnums 変数の値を 32 に設定します。
ただし、Fujitsu M10 プラットフォームの Open Boot PROM (OBP) は PCI ボックスの構成をサポートしているため、PCI ボックスを使用すると Oracle Solaris を正常にブートできます。この問題は、Oracle Solaris ホットプラグフレームワークでのみ見られます。OS は PCI ボックスを使用してブートできますが、hotplug によって認識されません。
回避方法: PCI ボックスを使ってシステムを構成するには、次の手順を実行します。
/etc/system ファイルで、pcicfg:pcicfg_slot_busnums 変数を設定します。
set pcicfg:pcicfg_slot_busnums = 4
システムをリブートします。
# reboot