信号処理ライブラリルーチン
Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリには、高速フーリエ変換、サイン変換とコサイン変換、および畳み込みと相関を計算するためのルーチンが含まれています。
FFT ルーチン
Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリでは、以前のリリースの Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリで提供されていた FFTPACK および VFFTPACK ルーチンの一部に代わる、一連の FFT インタフェースが提供されています。古い FFT インタフェースは下位互換性のために残されていますが、新しいインタフェースを使用することをお勧めします。個々の FFT ルーチンの詳細については、セクション 3P のマニュアルページを参照してください。
表 62 は、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリの FFT ルーチンと、対応する FFTPACK および VFFTPACK ルーチンのマッピングを示しています。(P) はルーチンが並列化されていることを表します。
表 62 FFT ルーチン
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CFFTC (P)
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CFFTI
CFFTF (P)
CFFTB (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、複素数列の 1 次元前方/逆 FFT を計算します。
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CFFTC2 (P)
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CFFT2I
CFFT2F (P)
CFFT2B (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元複素数配列の 2 次元前方/逆 FFT を計算します。
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CFFTC3 (P)
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CFFT3I
CFFT3F (P)
CFFT3B (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、3 次元複素数配列の 3 次元前方/逆 FFT を計算します。
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CFFTCM (P)
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VCFFTI
VCFFTF (P)
VCFFTB (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元複素数配列に格納された一連のデータ列の 1 次元前方/逆 FFT を計算します。
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CFFTS
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RFFTI、RFFTB
EZFFTI、EZFFTB
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、複素数列の 1 次元逆 FFT を計算します。
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CFFTS2
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RFFT2I
RFFT2B
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元複素数配列の 2 次元逆 FFT を計算します。
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CFFTS3 (P)
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RFFT3I
RFFT3B
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、3 次元複素数配列の 3 次元逆 FFT を計算します。
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CFFTSM
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VRFFTI
VRFFTB (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元複素数配列に格納された一連のデータ列の 1 次元逆 FFT を計算します。
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DFFTZ
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DFFTI、DFFTF
DEZFFTI、DEZFFTF
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、倍精度数列の 1 次元前方 FFT を計算します。
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DFFTZ2
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DFFT2I
DFFT2F
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元倍精度配列の 2 次元前方 FFT を計算します。
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DFFTZ3 (P)
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DFFT3I
DFFT3F
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、3 次元倍精度配列の 3 次元前方 FFT を計算します。
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DFFTZM
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VDFFTI
VDFFTF (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元倍精度配列に格納された一連のデータ列の 1 次元前方 FFT を計算します。
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SFFTC
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RFFTI、RFFTF
EZFFTI、EZFFTF
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、実数シーケンスの 1 次元前方 FFT を計算します。
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SFFTC2
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RFFT2I
RFFT2F
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元実数配列の 2 次元前方 FFT を計算します。
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SFFTC3 (P)
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RFFT3I
RFFT3F
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、3 次元実数配列の 3 次元前方 FFT を計算します。
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SFFTCM
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VRFFTI
VRFFTF (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元実数配列に格納された一連のデータ列の 1 次元前方 FFT を計算します。
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ZFFTD
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DFFTI、DFFTB
DEZFFTI、DEZFFTB
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、倍精度複素数列の 1 次元逆 FFT を計算します。
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ZFFTD2
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DFFT2I
DFFT2B
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元倍精度複素数配列の 2 次元逆 FFT を計算します。
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ZFFTD3 (P)
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DFFT3I
DFFT3B
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、3 次元倍精度複素数配列の 3 次元逆 FFT を計算します。
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ZFFTDM
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VDFFTI
VDFFTB (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元倍精度複素数配列に格納された一連のデータ列の 1 次元逆 FFT を計算します。
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ZFFTZ (P)
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ZFFTI
ZFFTF (P)
ZFFTB (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、倍精度複素数列の 1 次元前方/逆 FFT を計算します。
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ZFFTZ2 (P)
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ZFFT2I
ZFFT2F (P)
ZFFT2B (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元倍精度複素数配列の 2 次元前方/逆 FFT を計算します。
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ZFFTZ3 (P)
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ZFFT3I
ZFFT3F (P)
ZFFT3B (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、3 次元倍精度複素数配列の 3 次元前方/逆 FFT を計算します。
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ZFFTZM (P)
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VZFFTI
VZFFTF (P)
VZFFTB (P)
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三角法の重みと係数のテーブルを初期化します。あるいは、2 次元倍精度複素数配列に格納された一連のデータ列の 1 次元前方/逆 FFT を計算します。
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高速コサイン/サイン変換
Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリの高速コサイン/サイン変換ルーチンは、FFTPACK (http://www.netlib.org/fftpack/) 内のルーチンに基づいています。接頭辞 V の付いたルーチンは、VFFTPACK (http://www.netlib.org/vfftpack/) 内のルーチンに基づく、ベクトル化されたルーチンです。
表 63 に、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリのサインおよびコサイン変換ルーチンを示します。
表 63 サインおよびコサイン変換ルーチン
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COSQB、DCOSQB、VCOSQB、VDCOSQB
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コサイン 1/4 波合成。
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COSQF、DCOSQF、VCOSQF、VDCOSQF
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コサイン 1/4 波変換。
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COSQI、DCOSQI、VCOSQI、VDCOSQI
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コサイン 1/4 波変換および合成を初期化します。
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COST、DCOST、VCOST、VDCOST
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コサイン偶数波変換。
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COSTI、DCOSTI、VCOSTI、VDCOSTI
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コサイン偶数波変換を初期化します。
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SINQB、DSINQB、VSINQB、VDSINQB
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サイン 1/4 波合成。
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SINQF、DSINQF、VSINQF、VDSINQF
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サイン 1/4 波変換。
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SINQI、DSINQI、VSINQI、VDSINQI
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サイン 1/4 波変換および合成を初期化します。
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SINT、DSINT、VSINT、VDSINT
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サイン奇数波変換。
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SINTI、DSINT、VSINTI、VDSINTI
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サイン奇数波変換を初期化します。
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畳み込みおよび相関ルーチン
表 64 に、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリの畳み込みおよび相関ルーチンを示します。
表 64 畳み込みおよび相関ルーチン
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xCNVCOR
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畳み込みまたは相関を計算します
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xCNVCOR2
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2 次元の畳み込みまたは相関を計算します
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