このセクションでは、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリのルーチンを使用するアプリケーションをコンパイルする場合に使用する、もっとも基本的なコンパイラオプションについて説明します。
Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリを使用するには、次のいずれかのコマンドを入力します。
x86/x64 および SPARC プラットフォームの場合:
my_system% f95 -dalign my_file.f -library=sunperf
SPARC プラットフォームの場合:
my_system% cc -xmemalign=8s my_file.c -library=sunperf my_system% CC -xmemalign=8s my_file.cpp -library=sunperf
x86/64 プラットフォームの場合、-xmemalign=8s は無視されるため、省略できます。
my_system% cc my_file.c -library=sunperf my_system% CC my_file.cpp -library=sunperf
Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリと静的にリンクするには、–staticlib=sunperf をコマンド行に追加します。
Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリのルーチンは –dalign でコンパイルされているため、プログラムのいずれかのルーチンが Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリを呼び出す場合は、すべての Fortran ファイルのコンパイルにこのオプションを使用するようにしてください。SPARC プラットフォームの場合、Oracle Developer Studio パフォーマンスライブラリのルーチンを呼び出す C および C++ ユーザーコードは、オプション –xmemalign=8s を指定してコンパイルするようにしてください。–xmemalign=8s を使用できない場合は、回避策としてトラップ 6 を有効にすると、パフォーマンスは低下しますが境界不整列なデータを許容できます。詳細については、SPARC プラットフォームでのトラップ 6 の有効化を参照してください。
x86/x64 プラットフォームではデータの境界整列の制限はありませんが、境界不整列なデータではメモリー転送を正しく処理するための追加手順が必要になることがあり、それによってパフォーマンスが低下する可能性があります。
–library=sunperf オプションは、Fortran の実行時ライブラリやマイクロタスキングライブラリといった追加のコンパイラライブラリおよびシステムライブラリをインクルードし、生成された実行可能ファイルまたは共有ライブラリの実行時検索パスを設定します。
要約すると、次のオプションを使用してください。
すべての Fortran ファイルのコンパイル時には –dalign。
SPARC プラットフォームでは –xmemalign=8s。または、トラップ 6 を有効にします
コンパイルとリンクには同じコマンド行オプションを使用します
–library=sunperf または -library=sunperf -staticlib=sunperf
アプリケーションのパフォーマンスを最適化する追加のオプションについては、コンパイルについておよび並列処理を参照してください。