コマンドの末尾に > 記号とそのあとにファイル名を指定することによって、リダイレクト可能な任意のコマンドからファイルに出力をリダイレクトできます。たとえば、次のように入力すると、コマンドが実行されて、現在のディレクトリ内の allvnics というファイルに出力が格納されます。
[OFOS] show vnics > allvnics
コマンドの出力をリダイレクトする別の方法では、逆引用符文字の内側にあるコマンドを実行して、その結果を変数に入れます。たとえば、次のように入力すると、変数 vnics が表示され、ここには show -list vnics コマンドからの出力を含む行ベクトルが入ります。
[OFOS] var vnics = 'show -list vnics'
ワイルドカードを使用して出力の表示を制御します。ほとんどの Oracle Fabric OS show コマンドでワイルドカードを使用して、一連のオブジェクトを選択できます。サポートされているワイルドカード文字はアスタリスク (*) のみです。これを指定すると、0 個以上のあらゆる文字が show コマンドに表示されます。ワイルドカードで名前全体を表すこともできます。
ワイルドカードを使って作成する文字列には大文字と小文字の区別があるため、ワイルドカード項目は正しく入力するようにしてください。たとえば、show vnic V* を発行した場合、vnic1 や vnic2 という名前の vNIC は表示されません。小文字の v を使用して show vnic v* と入力すると、vNIC が表示されます。
次のように入力すると、最初の文字が v であるすべての vNIC のリストが表示されます。
[OFOS] show vnic v*
ワイルドカード文字は、名前文字列内の v で始まる 0 個以上の文字を表します。
次のように入力すると、名前に test の文字列を含むすべてのサーバープロファイル上の vNIC のリストが得られます。
[OFOS] show vnic *.*test*
最初のワイルドカードは名前全体を表し、2 番目と 3 番目のワイルドカードは個々の文字を表します。
パイプを使用して、Oracle Fabric OS での出力の表示を制御します。Oracle Fabric OS のパイプは標準の UNIX パイプと同様であり、同じ構文を使用します。次のように入力すると、down 状態のすべての vNIC が表示されます。
[OFOS] show vnic * | grep down
Oracle Fabric OS パイプはどのコマンドでも機能しますが、grep コマンドと組み合わせた場合にもっとも効果的になります。パイプは 1 セットのみのパイプに限定されません。パイプラインの多くの段階がサポートされています。
Oracle Fabric OS では、コマンドフィルタ (オブジェクト出力の列に作用するブール式) をサポートしています。フィルタを使用すると、次の show コマンドの出力に表示されるオブジェクトを指定できます。
show vnic
show vhba
show server-profile
show physical-server
これらのコマンドにフィルタを指定するには、演算子とオペランドを含む「where」句を追加します。例は、このトピックの後半に記載します。
フィルタは、リストされているコマンドのいずれかを発行したときに表示される特定の出力 (テーブル列) を決定します。次の表内の演算子の 1 つを使用して、show コマンド内のテーブル列の値を定数と比較できます。
|
「and」、「or」、および「xor」を使用して式を組み合わせることができます。式を括弧で囲むこともできます。
インタフェース 1/1 で終端されているすべての vNIC を表示するには、次のように入力します。
[OFOS] show vnic * where if = 1/1
priv で始まり、prod サーバープロファイル上にある名前の vNIC を、up 以外の if-state 列 (インタフェース状態) でフィルタリングして表示するには、次のように入力します。
[OFOS] show vnic priv*.prod where if-state <> up
外部スイッチに接続され、up 状態になっているすべてのサーバープロファイルを表示するには、次のように入力します。
[OFOS] show server-profile * where connection like "extsw" and state = up
vNIC または vHBA が置かれているすべてのサーバープロファイルを表示するには、次のように入力します。
[OFOS] show server-profile * where vnics > 0
Oracle Virtual Networking 情報モデル内のオブジェクト名については、これらの命名ガイドラインに従ってください。次に、サーバープロファイル、vNIC および vHBA の命名時に回避するべき文字の部分的なリストを示します。
$ は、式のテキスト置換に使用されます。
/ (スラッシュ)、^ (キャレット)、および % (パーセント記号) を使用すると、エラーが発生したり、名前付き項目が表示されなくなったりします。
: (コロン) を使用するとアクセス権のエラーが発生します。
内部の空白は、引用符で囲まれている場合に認められます。たとえば、"web apps" という名前のサーバープロファイルは有効ですが、web apps は有効ではありません。
これらのガイドラインに従って、Oracle Fabric OS のオブジェクトを命名してください。
vNIC と vHBA の名前として認められる文字には、英数字およびアンダースコア (_) があります。その他の文字は使わないようにしてください。
その他のオブジェクト (サーバープロファイルなど) で認められる文字には、英数字、ダッシュ (-)、およびアンダースコア (_) があります。その他の文字は使わないようにしてください。
仮想 I/O リソースに設定できる名前には制限付き文字セットを含めることができます。vNIC および vHBA の名前には次の文字を含められます。
A - Z および a - z の文字
0 - 9 の数字
アンダースコア文字 (_)
その他のすべての仮想 I/O リソース (サーバープロファイルなど) には次の文字を含めることができます。
A - Z および a - z の文字
0 - 9 の数字
アンダースコア文字 (_)
ダッシュ (-)
仮想リソースの名前は次の長さに制限されます。
vNIC - 2 - 10 文字
vHBA - 2 - 15 文字
サーバープロファイル - 1 - 31 文字