リソースタイプは、特定のタイプのすべてのリソースに適用される共通のプロパティーとコールバックメソッドを指定します。そのタイプのリソースを作成する前に、リソースタイプを登録する必要があります。リソースタイプの詳細は、Oracle Solaris Cluster データサービスの計画を参照してください。
管理者は、ゾーンクラスタの内部に存在するリソースタイプ登録 (RTR) ファイルを指定することによって、ゾーンクラスタのリソースタイプを登録できます。つまり、そのファイルはゾーンのルートパスの下に存在する必要があります。ゾーンクラスタの内部にある RTR ファイル内の Global_zone プロパティーを TRUE に設定することはできません。ゾーンクラスタの内部にある RTR ファイルのタイプを RTR_LOGICAL_HOSTNAME や RTR_SHARED_ADDRESS にすることはできません。
管理者はまた、/usr/cluster/lib/rgm/rtreg の場所からゾーンクラスタのリソースタイプを登録することもできます。ゾーンクラスタにいる管理者は、このディレクトリ内のどの RTR ファイルも変更できません。これにより、ゾーンクラスタから直接には設定できないいずれかのプロパティーが RTR ファイルに含まれている場合でも、ゾーンクラスタのシステムリソースタイプを登録できます。このプロセスにより、システムリソースタイプの配信のためのセキュアな方法が提供されます。
始める前に
登録する予定のリソースタイプの名前を用意していることを確認してください。リソースタイプ名は、データサービス名の省略名です。
# clresourcetype register resource-type
追加するリソースタイプの名前を指定します。
# clresourcetype show
次の例では、Oracle Solaris Cluster 構成内の HA Oracle Server アプリケーションを表す SUNW.oracle_server:8 リソースタイプを登録します。
# clresourcetype register SUNW.oracle_server:8 # clresourcetype show SUNW.oracle_server:8 Resource Type: SUNW.oracle_server:8 RT_description: Resource type for Oracle Server RT_version: 8 API_version: 2 RT_basedir: /opt/SUNWscor/oracle_server Single_instance: False Proxy: False Init_nodes: All potential masters Installed_nodes: <All> Failover: True Pkglist: <NULL> RT_system: False Global_zone: False
次のステップ
リソースタイプを登録したら、リソースグループを作成し、そのリソースグループにリソースを追加することができます。詳細は、リソースグループの作成を参照してください。
関連項目
次のマニュアルページ: