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Oracle® Solaris Cluster 4.4 データサービスの計画と管理

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更新: 2018 年 8 月
 
 

リソースタイプの登録

リソースタイプは、特定のタイプのすべてのリソースに適用される共通のプロパティーとコールバックメソッドを指定します。そのタイプのリソースを作成する前に、リソースタイプを登録する必要があります。リソースタイプの詳細は、Oracle Solaris Cluster データサービスの計画を参照してください。

管理者は、ゾーンクラスタの内部に存在するリソースタイプ登録 (RTR) ファイルを指定することによって、ゾーンクラスタのリソースタイプを登録できます。つまり、そのファイルはゾーンのルートパスの下に存在する必要があります。ゾーンクラスタの内部にある RTR ファイル内の Global_zone プロパティーを TRUE に設定することはできません。ゾーンクラスタの内部にある RTR ファイルのタイプを RTR_LOGICAL_HOSTNAMERTR_SHARED_ADDRESS にすることはできません。


注 -  Oracle Solaris の Trusted Extensions 機能を使用するゾーンクラスタでリソースタイプを登録し、かつ Global_zone リソースタイププロパティーを TRUE に設定する場合は、RTR ファイルをグローバルクラスタの /usr/cluster/lib/rgm/rtreg ディレクトリ内に配置する必要があります。

管理者はまた、/usr/cluster/lib/rgm/rtreg の場所からゾーンクラスタのリソースタイプを登録することもできます。ゾーンクラスタにいる管理者は、このディレクトリ内のどの RTR ファイルも変更できません。これにより、ゾーンクラスタから直接には設定できないいずれかのプロパティーが RTR ファイルに含まれている場合でも、ゾーンクラスタのシステムリソースタイプを登録できます。このプロセスにより、システムリソースタイプの配信のためのセキュアな方法が提供されます。

リソースタイプを登録する方法


注 -  この手順は、いずれかのクラスタノードから実行します。

始める前に

登録する予定のリソースタイプの名前を用意していることを確認してください。リソースタイプ名は、データサービス名の省略名です。

  1. クラスタメンバーで、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する root 役割になります。
  2. リソースタイプを登録します。
    # clresourcetype register resource-type
    resource-type

    追加するリソースタイプの名前を指定します。

  3. リソースタイプが登録されたことを確認します。
    # clresourcetype show
使用例 4  リソースタイプの登録

次の例では、Oracle Solaris Cluster 構成内の HA Oracle Server アプリケーションを表す SUNW.oracle_server:8 リソースタイプを登録します。

# clresourcetype register SUNW.oracle_server:8
# clresourcetype show SUNW.oracle_server:8

Resource Type:                                  SUNW.oracle_server:8
RT_description:                                 Resource type for Oracle Server
RT_version:                                     8
API_version:                                    2
RT_basedir:                                     /opt/SUNWscor/oracle_server
Single_instance:                                False
Proxy:                                          False
Init_nodes:                                     All potential masters
Installed_nodes:                                <All>
Failover:                                       True
Pkglist:                                        <NULL>
RT_system:                                      False
Global_zone:                                    False

次のステップ

リソースタイプを登録したら、リソースグループを作成し、そのリソースグループにリソースを追加することができます。詳細は、リソースグループの作成を参照してください。

関連項目

次のマニュアルページ: