次の手順では、clsetup ユーティリティーを使用してリソースグループに共有アドレスリソースを追加する方法について説明します。この手順は、いずれかのクラスタノードから実行します。
この手順では、Oracle Solaris Cluster の長い形式の保守コマンドを使用します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式を除き、コマンドは同一です。
始める前に
次の前提条件を満たしていることを確認します。
リソースによって使用可能になる共有アドレスは、ネームサービスデータベース内にエントリを持っている。
PNM オブジェクトを使用している場合は、共有アドレスリソースをオンラインにできるノードでオブジェクトが構成されている。
すべての論理ホスト名の IP アドレスのサブネットとネットマスクのエントリが /etc/netmasks ファイルにあることを確認してください。必要に応じて、/etc/netmasks ファイルを編集して、不足しているエントリがある場合は追加します。
# clsetup
clsetup のメインメニューが表示されます。
「データサービス」メニューが表示されます。
clsetup ユーティリティーは、このタスクを実行するための前提条件のリストを表示します。
clsetup ユーティリティーは、共有アドレスリソースをオンラインにできるクラスタノードを一覧表示します。
clsetup ユーティリティーは、このリソースが使用可能にする共有アドレスを指定できる画面を表示します。
clsetup ユーティリティーは、このユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster オブジェクトの名前を一覧表示します。
clsetup ユーティリティーは、新しい名前を指定できる画面を表示します。
clsetup ユーティリティーは、このユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster オブジェクトの名前のリストに戻ります。
clsetup ユーティリティーは、このユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster 構成に関する情報を表示します。
clsetup ユーティリティーは、構成を作成するためにこのユーティリティーがコマンドを実行していることを示す進行状況のメッセージを表示します。構成が完了すると、clsetup ユーティリティーは、構成を作成するためにこのユーティリティーが実行したコマンドを一覧表示します。
必要に応じて、ほかの必要なタスクを実行している間、clsetup ユーティリティーを動作させたままにし、そのあとでユーティリティーを再度使用できます。clsetup の終了を選択した場合は、ユーザーがこのユーティリティーを再起動すると、既存の共有アドレスリソースグループがユーティリティーによって認識されます。
この目的には、clresource(8CL) ユーティリティーを使用します。デフォルトでは、clsetup ユーティリティーは、リソースグループに node_name-rg という名前を割り当てます。
# clresource show node_name-rg