Oracle^® Solaris Cluster 4.4 データサービスの計画と管理

ゾーンクラスタ内のリソースグループとグローバルクラスタ内のリソースグループの間のフェイルオーバー委託を構成する方法

この手順では、ゾーンクラスタリソースがグローバルクラスタリソースに依存する構成を設定する方法について説明します。この構成では、ゾーンクラスタリソースがオンラインになっているゾーンクラスタノードが停止すると、確実にフェイルオーバーが発生します。

1. グローバルクラスタの 1 つのノードから、リソースグループを作成します。

   # clrg create global_zone-rg

2. グローバルクラスタの 1 つのノードから、ゾーンクラスタリソースが依存するリソースを作成します。

   # clrs create -t <rt-type> -p <property>=<value> -g global_zone-rg
   global_zone-rs

3. ゾーンクラスタの 1 つのゾーンノードから、リソースグループを作成します。

   # clrg create zone_cluster-rg

4. グローバルクラスタの 1 つのノードから、rg_affinities をゾーンクラスタ内のリソースグループに設定します。

   # clrg set -p RG_affinities=+++<zone-cluster-name>:zone_cluster-rg
   global_zone-rg

5. ゾーンクラスタの 1 つのゾーンノードから、グローバルクラスタリソースに依存するリソースを作成します。

   ここで設定する依存関係には、必要に応じて Resource_dependencies_restart、Resource_dependencies_offline_restart、Resource_dependencies、または Resource_dependencies_weak のいずれかを指定できます。

   # clrs create -g zone_cluster-rg -t <rt-type> -p <property>=<value> -p
   resource_dependencies_offline_restart=global:global_zone-rs zone_cluster-rs

   この手順で示されているように、リソースの依存関係はゾーンクラスタリソースからグローバルクラスタリソースへ向かっていますが、リソースグループのアフィニティーはグローバルクラスタリソースグループからゾーンクラスタリソースグループへ向かっています。

   リソースグループの 1 つが障害回復保護グループに含まれている場合、保護グループを有効にするためには、保護グループのプロパティー External_Dependency_Allowed を true に設定しておく必要があります。