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Oracle® Solaris Cluster 4.4 データサービスの計画と管理

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更新: 2018 年 8 月
 
 

リソースグループのアフィニティー

リソースグループ間のアフィニティーによって、各リソースグループをどのノード上で同時にオンラインにできるかが制限されます。各アフィニティーでは、ソースリソースグループによって、1 つまたは複数のターゲットリソースグループに対するアフィニティーが宣言されます。リソースグループ間のアフィニティーを作成するには、ソースの RG_affinities リソースグループプロパティーを次のように設定します。

-p RG_affinities=affinity-list
affinity-list

ソースリソースグループと 1 つまたは複数のターゲットリソースグループの間のアフィニティーのコンマ区切りリストを指定します。このリストには 1 つのアフィニティーまたは複数のアフィニティーを指定できます。

リスト内の各アフィニティーを次のように指定します。

operator target-rg

注 -  operatortarget-rg の間にはスペースを含めないでください。
operator

作成するアフィニティーのタイプを指定します。詳細は、図 7, 表 7, リソースグループ間のアフィニティーのタイプを参照してください。

target-rg

作成するアフィニティーのターゲットであるリソースグループを指定します。

表 7  リソースグループ間のアフィニティーのタイプ
演算子
アフィニティーのタイプ
効果
+
弱い肯定的
可能な場合、ソースは、ターゲットがオンラインまたは起動中である 1 つまたは複数のノード上でオンラインになります。ただし、ソースとターゲットは、異なるノード上でオンラインになることを許可されます。
++
強い肯定的
ソースは、ターゲットがオンラインまたは起動中である 1 つまたは複数のノード上でのみオンラインになります。ソースとターゲットは、異なるノード上でオンラインになることを許可されません
-
弱い否定的
可能な場合、ソースは、ターゲットがオンラインまたは起動中ではない 1 つまたは複数のノード上でオンラインになります。ただし、ソースとターゲットは、同じノード上でオンラインになることを許可されます。
--
強い否定的
ソースは、ターゲットがオンラインではない 1 つまたは複数のノード上でのみオンラインになります。ソースとターゲットは、同じノード上でオンラインになることを許可されません
+++
フェイルオーバー委託付きの強い肯定的
ソースによるフェイルオーバーの試みがターゲットに委託される点を除き、強い肯定的と同じです。詳細は、リソースグループのフェイルオーバーまたはスイッチオーバーの委託を参照してください。

弱いアフィニティーは、Nodelist の優先順序よりも優先されます。

ほかのリソースグループの現在の状態によって、どのノード上でも強いアフィニティーを満たすことができないことがあります。この状況では、そのアフィニティーのソースであるリソースグループはオフラインのままになります。ほかのリソースグループの状態が変化して強いアフィニティーを満たすことができるようになった場合、そのアフィニティーのソースであるリソースグループはオンラインに戻ります。


注 -  ソースリソースグループ上で、複数のターゲットリソースグループに対して強いアフィニティーを宣言する場合は注意してください。宣言されているすべての強いアフィニティーを満たすことができない場合、そのソースリソースグループはオフラインのままになります。