強い肯定的なアフィニティーのソースリソースグループは、そのアフィニティーのターゲットが実行されていないノードにフェイルオーバーまたはスイッチオーバーできません。強い肯定的なアフィニティーのソースリソースグループをフェイルオーバーまたはスイッチオーバーできるようにする必要がある場合は、そのフェイルオーバーをターゲットリソースグループに委託する必要があります。アフィニティーのターゲットがフェイルオーバーすると、アフィニティーのソースはそのターゲットとともに強制的にフェイルオーバーされます。
リソースグループのフェイルオーバーまたはスイッチオーバーを別のリソースグループに委託するには、そのリソースグループ上で、ほかのリソースグループに対するフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを宣言します。
# clresourcegroup set|create -p RG_affinities=+++target-rg source-rg
フェイルオーバーまたはスイッチオーバーを委託する側のリソースグループを指定します。このリソースグループは、別のリソースグループに対するフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを宣言している場所のリソースグループです。
source-rg がフェイルオーバーまたはスイッチオーバーを委託する先のリソースグループを指定します。このリソースグループは、フェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを宣言している相手のリソースグループです。
リソースグループがフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを宣言できる相手は、最大 1 つのリソースグループです。ただし、指定されたリソースグループは、任意の数のほかのリソースグループによって宣言されたフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーのターゲットになることができます。
フェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーは、完全に対称的であるわけではありません。ターゲットは、ソースがオフラインのままである間にオンラインになることができます。ただし、ターゲットがオフラインである場合、ソースはオンラインになることができません。
ターゲットが 3 つ目のリソースグループに対するフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを宣言している場合、フェイルオーバーまたはスイッチオーバーは、さらにその 3 つ目のリソースグループに委託されます。その 3 つ目のリソースグループはフェイルオーバーまたはスイッチオーバーを実行して、ほかのリソースグループも強制的にフェイルオーバーまたはスイッチオーバーします。
使用例 63 リソースグループのフェイルオーバーまたはスイッチオーバーの委託この例では、リソースグループ rg1 を、リソースグループ rg2 に対するフェイルオーバー委託付きの強い肯定的なアフィニティーを宣言するように変更するためのコマンドを示します。このアフィニティー関係の結果として、rg1 は、rg2 にフェイルオーバーまたはスイッチオーバーを委託します。この例では、両方のリソースグループが存在すると仮定します。
# clresourcegroup set -p RG_affinities=+++rg2 rg1