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Oracle® ZFS Storage Appliance Analytics ガイド、Release OS8.6.x

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更新: 2016 年 9 月
 
 

キャッシュ: L2ARC アクセス

L2ARC はレベル 2 Adaptive Replacement Cache を意味し、低速なプールディスクを読み取る前にアクセスされる SSD ベースのキャッシュです。 L2ARC は現在、ランダムな読み取りワークロードのためのものです。この統計は、 L2ARC キャッシュデバイスが存在する場合に L2ARC アクセスを表示し、キャッシュの使用状況とパフォーマンスを観察できます。

L2ARC アクセスをチェックするタイミング

パフォーマンスの問題の調査中、現在のワークロードが L2ARC にどのくらい適切にキャッシュされているかをチェックするとき。

L2ARC アクセスの内訳

表 18  L2ARC アクセスの内訳
内訳
説明
ヒット/ミス
L2ARC ルックアップの結果。ヒット/ミスの状態は、下の表で説明します。
ファイル名
L2ARC からリクエストされたファイル名。この内訳を使用すると階層モードを使用でき、ファイルシステムのディレクトリをナビゲートできます。
L2ARC 適格性
これは L2ARC アクセスの時点で測定された L2ARC キャッシュ適格性です。
プロジェクト
これは L2ARC にアクセスしているプロジェクトを示します。
シェア
これは L2ARC にアクセスしているシェアを示します。
LUN
これは L2ARC にアクセスしている LUN を示します。

実行パフォーマンスへの影響で説明したように、ファイル名による内訳などを有効なままにすると、もっとも高い負荷がかかります。

追加の分析

L2ARC ミスを調査するには、高度な分析の「キャッシュ: L2ARC サイズ」を使用して、L2ARC のサイズが十分に増加しているかチェックします。L2ARC は通常、小さいランダム読み取りから取り込む場合、数百 G バイトのウォームアップに数日まではかからなくても、数時間かかります。速度は「キャッシュ: L2ARC I/O バイト数」の書き込みを検査してもチェックできます。また、高度な分析「キャッシュ: L2ARC エラー」をチェックして、 L2ARC のウォームアップを妨げているエラーがないか確認してください。

さらに L2ARC 適格性で「キャッシュ: ARC アクセス」を調べると、データが L2ARC キャッシュに適格かどうかをまず確認できます。 L2ARC はランダムな読み取りワークロードのためのものであるため、逐次あるいはストリーミング読み取りのワークロードを無視し、これらにワークロードを代わりにプールディスクから返すようにすることができます。