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Oracle® ZFS Storage Appliance Analytics ガイド、Release OS8.6.x

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更新: 2016 年 9 月
 
 

プロトコル: SRP 操作

この統計は、イニシエータからアプライアンスにリクエストされる秒あたりの SRP 操作数 (SRP IOPS) を表示します。SRP I/O のイニシエータ、ターゲット、タイプ、および待機時間を示す、さまざまな有用な内訳が使用できます。

同様の内訳を持つ同様の統計の例については、プロトコル: iSCSI バイト数を参照してください。

SRP 操作をチェックするタイミング

秒あたりの SRP 操作数は、SRP 負荷を示すために使用できます。

SRP のパフォーマンスの問題を調査するとき、特に問題の大きさを定量化するには待機時間の内訳を使用してください。これは、アプライアンスに起因する入出力待機時間のコンポーネントを測定してヒートマップとして表示するため、全体の待機時間パターンを外れ値とともに確認できます。SRP 待機時間が大きい場合は、待機時間をドリルダウンして、待機時間が大きいクライアントイニシエータ、操作タイプ、および LUN を識別し、CPU 負荷とディスク負荷の両方についてほかの統計を確認して、アプライアンスの応答が遅い原因を調査します。待機時間が小さい場合は、アプライアンスは高速に動作しており、クライアントイニシエータにパフォーマンスの問題が発生する原因は、ネットワークインフラストラクチャーやクライアント自体の CPU 負荷といった、環境内のほかの要因である可能性が高くなります。

パフォーマンスを向上させる最善の方法は不要な作業を除去することで、これはイニシエータ、LUN、およびコマンド内訳を使用すると識別できます。

SRP 操作の内訳

表 44  SRP 操作の内訳
内訳
説明
イニシエータ
SRP クライアントイニシエータ
ターゲット
ローカルの SCSI ターゲット
プロジェクト
この SRP リクエストのプロジェクト。
LUN
この SRP リクエストの LUN。
操作タイプ
SRP の操作タイプ。これは SCSI コマンドが SRP プロトコルによって移送される方法を示し、入出力の性質を理解する手がかりになります。
コマンド
SRP プロトコルによって送信される SCSI コマンド。リクエストされた入出力の実際の性質を示すことができます (read/write/sync-cache/...)。
latency
SRP 入出力の待機時間を示すヒートマップで、SRP リクエストがネットワークからアプライアンスに到達したときから応答が送信されたときまでが測定されます。この待機時間には、SRP リクエストを処理する時間とディスク入出力を実行する時間が含まれます。
オフセット
SRP 入出力のファイルオフセットを示すヒートマップ。これはランダムまたは逐次的な SRP IOPS を識別するために使用できます。LUN と RAID の構成を適用したあと、ディスク入出力操作数の統計を使用して、ランダムな SRP IOPS がランダムなディスク IOPS にマップされるかどうかを確認します。
size
SRP 入出力サイズの分布を示すヒートマップ。

これらの内訳を組み合わせて強力な統計情報を生成できます。例:

  • 「プロトコル: 待機時間別の読み取りコマンドの秒あたりの SRP 操作数」(SRP の待機時間を読み取り専用で検査する)

追加の分析

SRP I/O のスループットについては、プロトコル: SRP バイト数を参照してください。SRP 読み取りワークロードがキャッシュからどのように返されるかを表示するには キャッシュ: ARC アクセスを、発生するバックエンドディスク I/O については ディスク: I/O 操作も参照してください。