営業ソリューションでのCX Salesおよびデジタル営業の機能
ここでは、デジタル営業のみで使用可能な主な新機能、CX Salesとデジタル営業の両方に適用される機能、およびCX Salesでのみ使用可能な機能の概要を示します。 CX Sales MobileとCX Sales Add-in for Microsoft Outlookは、CX Salesとデジタル営業の両方と連携します。
デジタル営業機能は同じ営業基盤に構築されているため、ほとんどの設定はCX Salesの管理および設定のページで完了します。 たとえば、営業テリトリを使用してデジタル営業とCX Salesの両方で商談とリードを割り当てますが、これらのテリトリはCX Salesで作成および管理します。
デジタル営業UIでのみ使用可能な機能
機能 | 摘要 | 詳細情報 |
---|---|---|
レコードの概要 | ページが再設計され、煩雑さが解消されて重要な情報がパネルに配置されています。 アクション・バーで自然言語コマンドを使用して情報を更新および追加します。 | レコードの構造 |
アクション・バー | 個々のレコードのアクション・バーから、自然言語コマンドを使用して、情報の追加、個々のフィールドの更新、処理の実行、アクティビティのフィルタおよび検索を実行できます。 | レコードの上部にあるアクション・バーの概要 |
各レコードのアクティビティ(アクティビティ・ストリーム)・パネルおよびページ | アカウント、商談、担当者およびリードには、各レコードの関連アクティビティが表示されます。 「アクティビティ」パネルおよびページから、Eメール交換、ノート、コール・ログ、過去および将来のタスクとアポイントメント、およびレコード自体に対する最新の更新を確認できます。 | アクティビティ |
各レコードからのEメール・ディスカッション | 担当者とのEメール会話を各レコードで直接作成および確認できます。 組込みのOracle Emailアプリケーションを使用して、またはMicrosoft Exchangeに接続されている任意のEメール・クライアントから、Eメールを送信できます。 Eメール会話は、関連するアカウント、リード、商談および担当者のアクティビティに保存されます。 | Eメール統合のオプション |
Webカンファレンス統合 | 営業担当はZoomまたはWebカンファレンス会議を開始したり、営業アプリケーション内でZoom会議をスケジュールできます。 | Webカンファレンス統合設定の概要 |
コンピュータ・テレフォニー統合(CTI) | コンピュータ電話統合(CTI)によって、サード・パーティのメディア・ツールバーを統合できます。 メディア・ツールバーを表示するには、パートナCTIサービスを有効にし、サインインしたユーザーに、ツールバーへのアクセスを許可するパートナ・メディア・ツールバーへのアクセス権限を付与します。 | デジタル営業でのCTI (コンピュータ電話統合)の概要 |
キー・パフォーマンス・インジケータ(営業パフォーマンス) | 営業マネージャは、パフォーマンスを測定してチームを動機付けすることにより、常に売上を高めることを検討しています。 デジタル営業のパフォーマンス機能により、目標とコンテストを設定して両方を行うことができます。 | キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)について |
営業推奨 | ノートおよびコール・ログのテキストが分析され、適切なフォローアップ処理が推奨されます。 処理は、入力されたテキストに応じて、タスクまたはアポイントメントのいずれかになります。 | テキスト分析からの推奨処理 |
営業ダッシュボード | 営業担当および営業マネージャは、営業ダッシュボードを使用して、今後のアポイントメントやタスクなど、すぐに注意が必要な項目を確認できます。 ダッシュボードには、OTBIおよび共有された保存済検索からの情報の表およびビジュアライゼーションも表示できます。 | 営業ダッシュボードの概要 |
オーケストレーション | 様々な営業の状況におけるベスト・プラクティスを通じて営業担当をガイドするプロセスを作成します。 現在のリリースでは、商談販売方法の推奨営業プロセスを指定できます。 販売方法の各営業ステージで、営業担当が提供する必要がある情報と、商談を次の営業ステージに移動して販売を完了するために必要な処理を指定します。 | オーケストレーションを使用したベスト・プラクティスによる営業担当のガイド |
デジタル営業とCX Salesの両方で共有される機能
デジタル営業のUIは完全に再設計されており、VB StudioでUI関連の設定を完了する必要があります。
機能 | 説明 | 詳細情報 |
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検索 | すべてのデジタル営業機能で、適応型検索が使用されます。 適応型検索とは、キーワード検索および拡張フィルタリング機能を提供する、高パフォーマンスの検索エンジンです。 CX Salesでは、一部の作業領域で引き続きレガシーCRM検索が使用されます。 | 適応型検索のオプション設定の概要 |
ホーム・ページ | どちらも同じホーム・ページを使用します。 ナビゲーション・アイコンは、「営業」タブと「デジタル営業」タブにあります。 | ナビゲータおよびホーム・ページ構成の概要 |
セキュリティ | このリリース(23A)以降、CX Salesとデジタル営業の両方では、営業担当や営業マネージャなど、Oracleで提供されるものと同じ営業ロールが使用されます。 | ユーザーおよびセキュリティの概要 |
営業リソース、ロールおよび営業組織 | CX Salesと同様に、ユーザーをリソースとして設定します。 | ユーザーおよびセキュリティの概要 |
「アカウント」作業領域 | デジタル営業用にUIが再設計されました。 CX Salesバージョンは、ホーム・ページの「営業」タブで引き続き使用できます。 |
アカウントおよび担当者の基本 |
「担当者」作業領域 | デジタル営業用にUIが再設計されました。 CX Salesバージョンは、ホーム・ページの「営業」タブで引き続き使用できます。 |
アカウントおよび担当者の基本 |
「リード」作業領域 | デジタル営業用にUIが再設計されました。 CX Salesバージョンは、ホーム・ページの「営業」タブで引き続き使用できます。 |
リード設定の概要 |
「商談」作業領域 | デジタル営業用にUIが再設計されました。 販売方法などの多くの機能は共有されます。 ただし、営業コーチやアセスメント・テンプレートなどの一部の機能は、デジタル営業の他の機能に置き換えられているため、CX Salesでのみ使用できます。 CX Salesバージョンは、ホーム・ページの「営業」タブで引き続き使用できます。 |
商談設定の要約 |
販売カタログ | デジタル営業用にUIが再設計されました。 | 販売カタログの概要 |
営業テリトリと割当 | 営業テリトリはCX Sales UIで管理されますが、デジタル営業とCX Salesの両方で使用されます。 | 営業テリトリおよび割当設定の概要 |
タスクおよびアポイントメント | デジタル営業用にUIが再設計されました。 タスクおよびアポイントメントは、個々のレコードのアクティビティで追跡され、「アクティビティ」作業領域および営業ダッシュボードを使用します。 | アポイントメントおよびタスクの概要 |
タスク・テンプレート | タスク・テンプレートを使用して、両方のUIの様々な営業ステージで商談のタスクを作成できます。 ただし、デジタル営業担当はCX Salesでのみタスク・テンプレートを使用できます。 このテクノロジは、営業オーケストレーションに置換される予定です。 | 営業ステージへのタスク・テンプレートの追加 |
「アクティビティ」作業領域 |
デジタル営業用にUIが再設計されました。 デジタル営業では、ここでタスクとアポイントメントを管理します。 CX Salesには、デジタル営業では使用できないカレンダが含まれています。 デジタル営業では、営業担当は、かわりにMicrosoft 365を使用します。 |
デジタル営業の場合、次のトピックを参照: アクティビティ設定の概要 CX Salesについては、アクティビティの概要のトピックから始まる、実装リファレンス・ガイドの「アクティビティ」の章を参照してください。 |
通知(ベル・アイコン) | 両方のUIで同じ通知を開くことができます。 CX Salesページの通知リンクをクリックすると、CX Salesの作業領域が開きます。 デジタル営業UIで同じリンクをクリックすると、デジタル営業ページが開きます。 | 通知設定の概要 |
競合相手 | 営業担当は、デジタル営業とCX Salesの両方で、商談をクローズするときに競合相手の入力が必要になる場合があります。 競合相手は、設定アシスタントとCX Sales作業領域の両方で作成できます。 ただし、CX Salesでのみ、競合相手詳細を入力する必要があり、競合相手を編集できます。 | 競合相手について |
アプリケーション・コンポーザ | アプリケーション・コンポーザを使用して、デジタル営業とCX Salesの両方のカスタム・フィールドを作成します。 CX Salesの場合、アプリケーション・コンポーザを使用して、それらのフィールドをCX Sales UIで公開することもできます。 デジタル営業の場合、UIページにフィールドを公開するには、VB Studioという別のツールを使用する必要があります。 |
アプリケーション・コンポーザについて |
ロールアップ | ロールアップは、ビジネス・オブジェクトとその関連オブジェクトの属性のデータを要約します。 たとえば、ロールアップでは、過去120日以内のアカウントおよびその階層の商談からの潜在的売上の合計を計算できます。 | ロールアップとは |
Data as a Service (DaaS)を使用したエンリッチメント | アカウントおよび担当者情報は、世界中の何百万もの企業に情報を提供するサービスであるOracle Account and Contact Enrichment by Dun&Bradstreet (D&B)でエンリッチできます。 個別のサービスOracle Address, Email, and Phone Verificationは、正しい郵送先住所があること、電子メールがバウンスしないこと、および通話が通過することを保証します。 | 次のトピックを参照: |
LinkedInとの統合 | デジタル営業は、LinkedIn Sales Navigatorと統合され、LinkedInプロファイルが営業担当者にマップされます。 営業担当は、LinkedInプロファイルを表示し、担当者に連絡を取るためのアイスブレーカを見つけ、担当者と知り合うことができます。 LinkedInからメールまたはメッセージを送信してつながりを保持できます。これらはすべて、販売見込み客の増加を目標としています。 | LinkedIn Sales Navigatorの概要 |
営業機械学習 | 営業アプリケーションの営業機械学習モデルをプラットフォームとして使用して、データ・プールから類似アカウントを識別してフェッチする機械学習モデルを作成します。 | 営業機械学習の概要 |
電話番号およびEメール・アドレスの検証 | Oracle Address, Email, and Phone Verificationサービスをサブスクライブしている営業組織では、無効な電話番号またはEメール・アドレスを入力したことがすぐにわかります。 | 住所、Eメールおよび電話番号の検証の有効化 |
ルーチン |
ルーチン・タスクを自動化し、営業プロセスのコンプライアンスを強化します。 たとえば、リスクを軽減し、データ整合性を確保するために、フィールドの更新、Eメール通知の送信、ルールに基づいたタスクの作成を実行するルーチンを作成できます。 ルーチンは、営業担当の効率性と生産性を高めるために役立ちます。 |
ルーチンによる繰返しタスクの自動化 |
一括更新 | ページにリストされている複数のレコードの複数のフィールドを更新できるようにします。 | 一括更新の有効化 |
CX Salesのみの機能
デジタル営業に含まれていない多くの機能は、完全に再設計されています。 たとえば、CX Salesでは、営業コーチとタスク・テンプレートを使用して、商談営業ステージごとに異なるタスク、提示および文書を営業担当に提供できます。 デジタル営業は、まったく異なるテクノロジである営業オーケストレーションに移行し、同様またはそれを超える機能を実現しています。 近い将来、営業オーケストレーションを使用して、多様なタイプの処理およびブランチを含む営業プロセスを作成できるようになります。 プロセスを使用すると、営業担当が提供する情報に応じて、タスクを作成し、アポイントメントとコールをスケジュールし、Eメールを送信できます。
機能 | 摘要 | 詳細情報 |
---|---|---|
ビジネス・プラン | ビジネス・プランを使用してアカウント・アクティビティを計画します。 | ビジネス・プランの概要 |
「製品」作業領域 | CX Salesで製品を作成および表示できます。 製品はデジタル営業で使用されますが、「CX Sales」作業領域でインポートまたは作成する必要があります。 | 販売製品の使用の概要 |
予測 | 営業組織が売上予測を発行できます。予測は、営業担当とそのマネージャが調整して管理階層に渡します。 | 予測の仕組みと変更方法 |
目標 | 営業担当の販売目標を設定および管理できます。 | 販売目標の概要 |
リソース・ディレクトリ | ユーザーがリソース・ディレクトリを表示および管理できます。 | リソース・ディレクトリのデスクトップ・ページを有効にするにはどうすればよいですか。 |
プロモーション | プロモーションを管理し、割引を提供します。 | 販売プロモーションの概要 |
資産 | 資産では、顧客が販売カタログから購入した製品および製品グループを追跡します。 | 販売資産の設定の概要 |
価格台帳 | 営業および契約アプリケーションで使用できる価格付きの製品のリストです。 | 価格台帳の概要 |
クリックして編集 | クリックして編集機能により、営業担当は、CX Sales作業領域のランディング・ページから直接レコードを編集できます。 | クリックして編集について |
お気に入り | CX Salesでお気に入りのレコードをブックマークするために使用できる機能です。 デジタル営業では、かわりにブラウザを使用します。 | お気に入りレコードのマーク お気に入りの設定タスクのリストを作成するには、お気に入りとしてマークすることで設定タスクへのアクセスを高速化の手順をステップごとに実行する必要があります。 |
アセスメント・テンプレート | 処理を推奨するためにリードおよび商談をスコアリングできる質問リストです。 この機能はオーケストレーション・フレームワークに置き換えられています。 | アセスメントの概要 |
グローバル検索 | CX Sales UIでオブジェクト全体のキーワード検索を有効にします。 | グローバル検索UI |
レガシー作業領域での検索および保存済検索 | レガシー作業領域で検索します。 適応型検索を使用していない作業領域では、CRM検索を使用します。 | 作業領域検索設定の概要 サブタブのデフォルト検索の構成 |
ワークスペース | 営業担当がすべての営業情報を1箇所で管理できる作業領域です。 デジタル営業では、様々なオブジェクトの作業領域を使用します。 | 適応型検索を搭載したワークスペースおよび作業領域 |
適応型検索を搭載したインフォレット(ワークスペース・インフォレット) | 営業担当が主要な営業情報をレビューできるようにするホーム・ページ情報ポートレット。 インフォレットは、デジタル営業の「営業ダッシュボード」に置換されています。 | ワークスペース・インフォレットについて |
「分析」作業領域とページ | 「分析」ページには、簡単にアクセスできるように、営業担当のお気に入りの分析が最大5つ表示されます。 | 営業分析ページの概要 |
Lightbox | 営業組織で、プレゼンテーションやその他の文書を共有し、それらにコメントできます。 | Sales Lightboxの概要 |