次の表は、Financial Consolidation and Closeで使用可能な代替変数の概要です。詳細は、変数の説明のトピック・リンクを参照してください。
代替変数を追加するには、代替変数の作成および値の割当てを参照してください。
変数を有効にするには: 特に指定がないかぎり、キューブをConsolに設定し、値をTrueに設定します。
表6-3 使用可能な代替変数
カテゴリ | 変数名 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|---|
構成可能な計算ルール |
CONFCALC_FCCS XX_DisableCalcDim、例: CONFCALC_FCCS10_DisableCalcDim |
False |
Trueに設定した場合、構成可能な計算スクリプトで指定された挿入位置に対してCALC DIMロジックが生成されません。 構成可能な計算ルールを参照してください。 |
構成可能な計算ルール |
CONFCALC_Enable_Rate_Amount_Override |
False |
Trueに設定した場合、構成可能な計算のFIX文で連結ディメンション・メンバーに対し、FCCS_Amount OverrideまたはFCCS_Rate Overrideを使用できます。 構成可能な計算ルールを参照してください。 |
構成可能な計算ルール(パートナ消去) |
EnablePelimNewLogic |
False |
構成可能な連結ルールでパートナ消去(PElim)ロジックを使用しており、その結果としてパフォーマンスが低下している場合は、EnablePelimNewLogicという名前の代替変数を使用してパフォーマンスを向上できます。この代替変数を追加して、値をTrueに設定します。 エンティティとパートナが同じメンバーのPELIMを使用している場合は、データ値が変わる可能性があることに注意してください。連結ルールの作成を参照してください。 |
構成可能な計算ルール(パートナ消去) |
OptimizePelimCalculation |
False |
この代替変数はパートナ消去(PElim)のパフォーマンスを改善します。ユーザーが作成した、アカウント・リダイレクションのあるパートナ消去の構成可能な連結ルールをデプロイする際に連結パフォーマンスが低下する場合は、この変数を追加するとパフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。連結ルールの作成を参照してください。 |
構成可能な連結ルール |
OptimizeConfigConsol |
False |
構成可能な連結ルールをデプロイした後にパフォーマンス問題を診断する必要がある場合は、手動で診断するか、または自動アプローチを使用できます。自動化されたアプローチでパフォーマンスの問題を解決できるようにするには、OptimizeConfigConsol代替変数の値をTrueに設定します。連結ルールの作成を参照してください。 |
連結プロセス |
EnableNewAcqDisp |
False |
リリース23.04以降では、この変数がTrueに設定されている場合、システム出資比率調整および消去(取得、処分、エンティティ比率調整およびエンティティ消去調整)がデータ・ソース・ディメンションのFCCS_TotalInputandAdjustedの下にあるFCCS_AcquisitionsDisposalsに書き込まれます。 Falseに設定されているか、存在しない場合、システム出資比率調整および消去はFCCS_Intercompany Eliminationsに書き込まれます。 ノート: この変数は一時的な変数であり、削除されたら、新しいFCCS_AcquisitionsDisposalsメンバーが使用されるようになります。 データ・ソースを参照してください。 |
連結プロセス |
EnableYearlyConsol |
False |
この代替変数を有効にすると、密/疎最適化オプション(期間および増減が密ディメンション)を使用するアプリケーションでの複数期間の連結のパフォーマンスを向上できます。 この代替変数は、アプリケーションが次のすべての条件を満たす場合に適用できます:
|
連結プロセス |
OBOC_BEFORE_CONFIG_CONSOL |
True |
連結プロセス中、構成可能な連結ルールが実行される前に、OBOC (取得および処分増減メンバー)が移入されます。 この動作を無効にするには、この代替変数の値をFalseに設定します。 |
連結プロセス |
OptimizeConcurrency |
False |
この代替変数を作成して有効にし、値をTrueに設定して、連結中の高い同時実行性を利用します。 Financial Consolidation and Closeの連結および換算のビジネス・ルールは、複数のエンティティに対して実行されます。Essbaseでは、マルチスレッド処理を使用して、ビジネス・ルールの計算を同時に実行できます。OptimizeConcurrency変数を使用すると、Financial Consolidation and Closeの計算で強制的に複数のEssbaseプロセス・スレッドが慎重に使用され、計算の実行が高速化されます。連結および換算ルールを参照してください。 |
連結プロセス |
ParallelCustomDimDSO ParallelCustomDimTranslation |
False |
これらの代替変数は、期間および増減のディメンションが密ディメンションである密/疎最適化を使用するアプリケーションでの連結プロセスのパフォーマンスを向上します。パフォーマンスの向上を確認するには、これらの代替変数の両方をTrueに設定する必要があります。Financial Consolidation and Closeの取得パフォーマンスのトラブルシューティングを参照してください。 Financial Consolidation and Closeでは、FIXPARALLELのタスク・ディメンションがどれになるかが次のアルゴリズムを使用して決定されます:
|
連結システム・ルール |
CalcMvmtsPostFCCS10 |
False |
この代替変数は、「増減の計算」システム・ルールの順序を制御します。この変数をTrueに設定した場合、FCCS_10ルールの後に「増減の計算」システム・ルールが実行されます。 この代替変数が存在しない場合、または存在するがTrueに設定されていない場合、FCCS_10ルールの前に「増減の計算」システム・ルールが実行されます。増減の計算(期末残高入力から)を参照してください。 |
通貨 |
ApplicationCurrency ApplicationCurrencyFrom ApplicationCurrencyReporting |
True |
複数通貨アプリケーションを作成すると、アプリケーション通貨として選択した通貨に対して代替変数が追加されます。代替変数を使用すると、アプリケーションの作成後にデフォルトの通貨が何であるかを確認できます。通貨を参照してください。 |
データ・フロー |
ProportionalizeTopEntityMembers |
False |
データは、エンティティ・ディメンションにある最上位エンティティの親通貨に換算されないか、コントリビューション/コントリビューション合計に連結されません。この動作を変更するには、この代替変数を追加し、値をTrueに設定します。 ProportionalizeTopEntityMembers代替変数は、「期間別拡張組織」が有効になっているアプリケーションには適用できません。 データ・フローを参照してください。 |
データ・ロード |
DataLoadConsolMember |
False |
この代替変数をTrueに設定した場合、置換モードを有効にしたデータ・ロード・プロセスでデータをクリアするときに、連結ディメンションのメンバーを含めることができます。 データ・ロード方法を参照してください。 |
データ・ロード |
DoNotReverseRFAccountsForCBILoad |
False |
期末残高入力データのみを含むデータ・ファイルをロードして、前期間のゼロ以外の期末残高金額を逆仕訳することができます。ロール・フォワードおよびCTA勘定科目の逆仕訳が必要ない場合、置換モードでデータをロードする前に、この代替変数をTrueに設定できます。 例: データ・インポート・ファイル - 期末残高入力および置換モードを参照してください。 |
データ・ロード |
NewLoadYTDClosingBalanceInput |
False |
この代替変数をTrueに設定した場合、Financial Consolidation and Closeでは、前期間からのYTD期末残高が逆仕訳され、最初の期間のFCCS_Net Income/FCCS_Owner's Incomeは逆仕訳されません。このため、貸借対照表勘定科目と収益勘定科目の両方について期末残高入力をロードできます。 データ・ロード方法を参照してください。 |
ディメンション・メンバーの順序のカスタマイズ |
isExportDimEnabled |
False |
シード・メンバーの順序をカスタマイズした場合、つまりシード済勘定科目階層に変更を加えた場合、それぞれの更新または「機能を使用可能にする」プロセスの後に変更を保持できます。カスタマイズした変更を保持するには、isExportDimEnabled代替変数を追加し、値をTrueに設定します。 シード済ディメンション・メンバーを参照してください。 |
会社間消去 |
DecimalPrecision |
False |
会社間消去が比例を超過しないようにするには、この代替変数を追加します。その後、小数精度を達成するために考慮する必要な小数点以下の桁数を入力します。この代替変数の値は、整数(ゼロ、あるいは正または負の整数)である必要があります。 会社間消去を参照してください。 |
会社間消去 |
StrictElimCondition |
True |
処理される会社間消去の検証が適用されるのは、現在のエンティティの兄弟または兄弟の子孫であるパートナに対して正しい条件が満たされている場合のみです。この機能を無効にする場合は、StrictElimCondition代替変数を追加し、Falseに設定します。これにより、エンティティとパートナが同じである会社間データを引き続き消去できます。会社間消去を参照してください。 |
出資比率の管理 |
LinkOwnershipandDataLocking |
True |
承認ユニットがすでに「ロック済」であるエンティティ・データに影響を及ぼす変更を加えることができないように、出資比率の管理に対する変更は「ロック解除済」エンティティについてのみ許可されます。この機能を無効にする場合は、LinkOwnershipandDataLocking代替変数を追加し、Falseに設定します。Falseに設定すると、ロックおよびロック解除の要件が適用されなくなります。 出資比率の管理を参照してください。 |
メタデータの解決順 |
EnableSolveOrderImport |
True |
この代替変数を使用すると、アプリケーションのインポート、アップグレードまたは増分の「機能を使用可能にする」プロセス中に、シード・メンバーのカスタマイズした解決順の値を保持できます。これは、自動的に有効になっています。変数がない場合、デフォルト値が有効であることを示します。 メタデータへのSolveOrderの適用を参照してください。 |
増減ディメンション・メンバー |
ExtendMovementScope |
True |
この代替変数を使用すると、FCCS_Movements階層の外部で作成された増減ディメンション・メンバーを換算計算および連結計算に含めることができます。これは、自動的に有効になっています。 この動作を無効にするには、この代替変数をFalseに設定します。 データの換算を参照してください。 |
オンデマンド・ルール |
ODR_Enable_Rate_Amount_Override |
False |
この代替変数をTrueに設定した場合、オンデマンド・ルールの実行時プロンプトで連結ディメンション・メンバーに対し、FCCS_Amount OverrideまたはFCCS_Rate Overrideを使用できます。 オンデマンド・ルールのガイドラインを参照してください。 |
オンデマンド・ルール |
<RuleName>_FP |
False |
オンデマンド・ルールにおいて、FIXでルールを実行するには、この代替変数を追加し、値をFalseに設定します。 オンデマンド・ルールのガイドラインを参照してください。 |
連結時間のプレディクト |
EnablePredictConsolidate |
False |
「連結」ルールが実行されるたびに連結時間のプレディクトルールが自動的に実行されるようにする場合は、この代替変数を追加し、値をTrueに設定します。これにより、連結中にプレディクション・ルーチンが自動的に実行され、「連結」ルールのジョブ・ログでプレディクト時間を確認できます。 プレディクト連結時間の表示を参照してください。 |
データベースのリフレッシュ |
DeltaDBRefresh |
True |
メタデータの変更に基づいて必要なアクションのみを実行することで、データベース・リフレッシュのパフォーマンスを向上させます。この代替変数はデフォルトで有効(True)になっています。この動作を無効にするには、代替変数をFalseに設定します。 ノート: このオプションは、拡張ディメンションのアプリケーションにのみ使用できます。 データベースのリフレッシュおよび出資比率データの再計算を参照してください。 |
データベースのリフレッシュ |
OLURatesLoad |
True |
この代替変数は、データベースのリフレッシュのパフォーマンスを向上させるために使用されます。これは、自動的に有効になっています。 データベースのリフレッシュを参照してください。 |
レポート |
EnableExcelNumberFormat |
False |
Excelタイプのレポートとして保存されたレポートについては、EnableExcelNumberFormat代替変数を使用すると、セル・テキストではなく数値フォーマットでレポート値を自動的に表示できます。 レポートの操作を参照してください。 |
ルール | DisableImpactStatusConsolValidation |
True |
構成可能な計算で@FCCSImpactStatus関数を使用する場合、デフォルトでDisableImpactStatusConsolValidation代替変数が有効になっているため、ルール・バリデータはエラーを無視して、ルールの実行を続行できます。この動作を変更し、ルール・バリデータで影響ステータス・エラーが表示されるようにするには、この代替変数の値をFalseに設定します。 FCCSImpactStatus関数を参照してください。 |
セキュリティ |
DisableSeededSecurity |
False |
デフォルトのセキュリティ・グループは一部のシード・メンバーに割り当てられ、事前にそれらを削除していても、アップグレード時に割り当てられます。削除後にセキュリティ割当が発生しないように、この動作を無効にするには、この代替変数を追加して値をTrueに設定します。 ディメンションのセキュリティの有効化または無効化を参照してください。 |
スマート・リスト |
IncludeSmartListId |
True |
デフォルトでは、エクスポート・ファイルはID属性をOwnership.Data.xmlファイルに格納します。移行プロセスを実行すると、内部でスマート・リストのエントリIDとして使用されるIDがインポートされます。この動作を無効にするには、この代替変数の値をFalseに設定します。 |
換算プロセス |
DisableRateThreshold |
False |
取得時換算勘定のデフォルト換算では、計算された実効レートが(0.1, 10)の範囲内であるかどうかがチェックされます。範囲外の場合は、平均レートが使用されます。この変数を追加してTrueに設定すると、デフォルト換算の実効レートのしきい値が削除されます。 データの換算を参照してください。 |
換算プロセス | ExtendAccountScope |
True |
デフォルトでは、貸借対照表階層外に存在する勘定科目(資産、負債、資本、収益および費用勘定科目タイプ)は、貸借対照表階層内の勘定科目と同じ方法で換算および連結されます。 この換算動作を無効にする必要がある場合は、この変数を使用して値をFalseに設定します。 データの換算を参照してください。 |
換算プロセス | FixOtrYtdSubtract |
True |
この代替変数を使用すると、YTD換算の換算オーバーライド・ルールで「減算」処理オプションを使用できます。この代替変数はデフォルトで有効になっています。 上書き換算ルールの操作を参照してください。 |
換算プロセス | ReportingTransEPAEEA |
True |
この代替変数は自動的に有効になり、FCCS_Entity Proportion AdjメンバーおよびFCCS_Entity Elimination Adjメンバーは、エンティティ入力およびエンティティ連結の換算に対して行われるのと同じプロセスを使用してレポート通貨に換算されます。 この動作を無効にするには、代替変数をFalseに設定します。 換算プロセスを参照してください。 |
換算プロセス |
TranslateOBOCAcqDispAtPriorER |
True |
取得および処分増減ディメンション・メンバーの換算動作では、換算に前期間の期末レートを使用します。 この換算動作を無効にする必要がある場合は、この変数を使用して値をFalseに設定します。 データの換算を参照してください。 |
換算 - デフォルトの換算メソッド |
YTDFXCalculation |
False |
FX期首およびFX増減の年次累計計算を有効にするオプションを選択できます。このオプションは、フロー勘定のデフォルトの換算メソッドが年次累計の場合に適用できます。YTD計算を有効にするには、YTDFXCalculation代替変数を追加し、値をTrueに設定します。デフォルトの換算設定の指定を参照してください。 |
換算 - デフォルトの換算メソッド |
YTDFXRatioThreshold |
False |
YTD FX差異の換算計算が有効になっているアプリケーションでは、状況によっては、きわめて大きい数字がOBFXCTA/OBFXCICTAメンバーで発生することがあります。この問題を解決するために、YTDFXRatioThreshold代替変数はデフォルトでTrueに設定されています。この動作を無効にするには、この代替変数をFalseに変更します。デフォルトの換算設定の指定を参照してください。 |
換算 - デフォルトの換算メソッド |
YTDFXRevised |
True |
この代替変数は自動的に有効になり、増減の連結スクリプトにおける取得時換算勘定の年次累計FX計算ロジックに使用されます。勘定科目が取得時換算である場合、すべての個々の勘定科目、FCCS_OBFXCTA、FCCS_OBFXCICTAおよびFCCS_Retained Earnings Priorについて期首残高の前期間のFXおよび増減のFXの調整は行われません。YTDFXは最初の年について有効になるため、最初の年(最初の期間を除く)では、YTD FX計算が使用されます。 この動作を無効にするには、代替変数をFalseに設定します。デフォルトの換算設定の指定を参照してください。 |
換算 - FXメソッド |
FXTranslationFix |
False |
DSO以外のアプリケーションで、「FXメソッド」が「定期的」でYTD換算が有効なとき、FCCS_Mvmts_Subtotalメンバーが欠落している場合、FX_Movementメンバーは、「定期的」ではなくYTDを使用して換算されます。この動作を変更するには、FXTranslationFix代替変数を追加し、Trueに設定します。デフォルトの換算設定の指定を参照してください |
換算順序 |
skipTransRulesIfOverrideRatesExist |
True |
換算プロセスでは、換算上書きルールは、換算上書きエントリの前に実行されます。金額/レート上書きエントリの前に上書きルールを処理しないようにする場合は、この変数を追加してFalseに設定します。 データの換算を参照してください。 |