ユーザー・フィルタ

データ・エクスプローラ・ゾーンには、ユーザー・フィルタを定義する機能があり、ユーザーはデータを入力してゾーンの行または列(あるいはその両方)を制限できます。フィルタは、ユーザー・フィルタ・パラメータ1-25を使用して個別に定義できます。または、フィルタを取得するためのUIマップを定義できます。この場合、該当するユーザー・フィルタ・パラメータでxpath=ニーモニックを指定して、マップの入力フィールドをゾーンのフィルタと関連付ける必要があります。

次のパラメータをゾーン・タイプに適用できます。

  • 「情報データ・エクスプローラ - 複数のSQL」(F1-DE)

  • 「問合せデータ・エクスプローラ - 複数のSQL」(F1-DE-QUERY)

  • 「情報データ・エクスプローラ - 単一のSQL」(F1-DE-SINGLE)

ユーザー・フィルタは、次のニーモニックを使用して定義されます。

ニーモニック

摘要

有効値

コメント

name=

このニーモニックは、ゾーンのフィルタにグローバル・コンテキスト、ポータル・コンテキスト、または別のゾーンからのブロードキャストによる値を事前に移入しておく必要がある場合に使用します。

メタデータ・フィールド名

datasource=

このニーモニックは、nameニーモニックで定義された、フィルタの事前に定義された値のソースを定義します。

- このニーモニックを空白のままにした場合、デフォルトの動作は次のようになります。

- フィールドが別のゾーンからブロードキャストされた場合は、ブロードキャスト値が使用されます。

- 値がブロードキャストされない場合は、ポータル・コンテキストをチェックして、このフィールドが存在するかどうかが判断されます(フィールドがある場合は、その値が取得されます)。

- 依然として値がない場合は、グローバル・コンテキストがチェックされます。

- 依然として値がない場合は、デフォルト値は表示されません。

G

ゾーンがフィルタ値をグローバル・コンテキスト内で検索することを示します。

P

ゾーンがフィルタ値をポータル・コンテキスト内で検索することを示します。

D

ゾーンがフィルタ値をページ・データ・モデル内で検索することを示します。

type=

フィルタ値の取得に使用する表示メタファーを定義します。

DATE

このタイプのフィルタは日付を取得します。

DATE/TIME

このタイプのフィルタは日時を取得します。

STRING

このタイプのフィルタは文字列を取得します。

MONEY

このタイプのフィルタは通貨フィールドを取得します。このタイプのフィルタは、curニーモニックも参照する必要があります。

NUMBER

このタイプのフィルタは数値フィールドを取得します。このタイプのフィルタは、decimalsニーモニックも参照する場合があります。

LOOKUP

このタイプのフィルタは参照値を取得します。このタイプのフィルタは、lookupニーモニックも参照する必要があります。

TABLE

このタイプのフィルタは、管理表の値(コードおよび摘要)を取得します。このタイプのフィルタは、tableニーモニックも参照する必要があります。

CHARTYPE

このタイプのフィルタは、特性タイプに対する事前定義済特性値(コードおよび摘要)を取得します。このタイプのフィルタは、chartypeニーモニックも参照する必要があります。

ASIS

このタイプのフィルタは、SQL文のIN句内で参照する値リストを取得します。

label=

ゾーンの摘要バーおよび入力領域に表示されるフィルタのラベルを定義します。

メタデータ・フィールド名

フィルタ・ラベル用にラベルを使用する対象の有効なフィールド名を入力します。これは常に、複数の言語が必要な場合に使用されるオプションです。

'text'

テキストを直接定義します。

cur=

type=MONEYの場合に適用する通貨コードを定義します。

通貨コード

有効な通貨コードへの参照を入力します。

dec=

type=NUMBERの場合の小数点以下桁数を定義します。

有効な数値

これはオプションです。指定する場合は、整数である必要があります。指定しない場合は、小数点以下桁数は、インストール・レコードに指定した通貨コードに定義された小数点以下桁数にデフォルト設定されます。

lookup=

type=LOOKUPの場合に値を表示する参照フラグを定義します。

参照フィールド名

有効な参照フィールド名への参照を入力します。

table=

type=TABLEの場合に値を表示する管理表を定義します。

表名

有効な管理表名への参照を入力します。

chartype=

type=CHARTYPEの場合に値を表示する特性タイプ・コードを定義します。

特性タイプ・コード

有効な特性タイプ・コードへの参照を入力します。

xpath=

このニーモニックは、フィルタ領域UIマップと組み合せて使用されます。各フィルタに対して、対応するUIマップ・スキーマ要素へのXPathを指定する必要があります。

XPath

type=ニーモニックは、マップの入力フィールドに対しても適切である必要があり、適切でない場合は問合せのSQLが失敗となる可能性があります。

likeable=

このニーモニックは、type=STRINGの場合に入力値に対してパターン一致検索を実施するかどうかを定義します。

S

問合せによって、フィルタ値のサフィックスに%が追加されます。

P

問合せによって、フィルタ値のプリフィクスに%が追加されます。

PS

問合せによって、フィルタ値のプリフィクスおよびサフィックスに%が追加されます。

divide=

このニーモニックは、フィルタの上または下(あるいはその両方)に分割線を表示するかどうかを制御します。

分割線をフィルタの上下に配置する場合は、このパラメータを2回指定することに注意してください(例: divide=above divide=below)。

above

分割線はフィルタの上に配置されます。

below

分割線はフィルタの下に配置されます。

searchField=

このニーモニックは、ゾーンがUIマップからの検索として起動された場合のフィルタの初期移入を制御します。

メタデータ・フィールド名

UIマップ内のoraSearchField HTML要素に指定されたsearchField名と正確に一致するフィールド名を入力します。

encrypt=

このニーモニックは、ユーザー・フィルタが暗号化され、ハッシュ値によって検索される必要があるかどうかを定義します。

[TBL_NAME,FLD_NAME,WHERE_FLD,WHERE_VALUE]

注意: ここで参照されるフィールド名は、フィールドのソース値である必要があります。一方、SQLではフィルタでハッシュ値を使用する必要があります。

有効な表名およびフィールド名は必須です。

WHERE_FLDおよびWHERE_VALUEはオプションですが、入力する場合は両方が必要です。別のフィールドに特定の値がある場合、これを使用してフィールドのみを暗号化します。次に例を示します。

encrypt=[CI_​PERSON,PER_​ID_​NBR,ID_​TYPE_​NBR,'SSN']。WHERE_​VALUEは別のフィルタを参照することもできます。次に例を示します。

encrypt=[CI_​PERSON,PER_​ID_​NBR,ID_​TYPE_​NBR,F1]。

例:

  • label=F1_NBR_DAYS type=NUMBER

  • label=F1_SHOW_ALL_REQ_FLG type=LOOKUP lookup=F1_SHOW_ALL_REQ_FLG

  • フィルタUIマップが定義されており、摘要が次のフィルタのいずれかであるフィルタ値。type=STRING xpath=description likeable=S

    • type=STRING label=DESCR likeable=S divide=below

    • label=REQ_TYPE_CD type=TABLE table=F1_REQ_TYPE