1システム・アップグレード方式を使用して既存のEnterprise ManagerシステムをEnterprise Manager Cloud Controlにアップグレードするには、次の手順を実行します。
表4-1 1システム・アップグレード方式を使用したEnterprise Managerのアップグレード
手順番号 | ステップ | プロシージャ |
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ステップ1 |
準備 |
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(a) |
1システム・アップグレード方式について学習します。 |
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(b) |
開始する前に理解しておく必要のある重要事項を確認します。 |
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ステップ2 |
アップグレード前のタスクの実行 |
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(a) |
既存のEnterprise Managerシステムにアップグレード前コンソール・パッチを適用し、Enterprise Manager 12cアップグレード・コンソールにアクセスします。 |
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(b) |
次のソフトウェアを手動でダウンロードし、アクセス可能な場所にステージングします。
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Oracle Management Agentのアップグレードに並行してプラグインをインストールするには |
(c) |
手順2(b)で手動ダウンロードし、ステージングしたソフトウェアの場所に関する情報を提供します。 |
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(d) |
環境を分析して、有効および無効なインベントリを持つOracle Management Agent(管理エージェント)を識別し、これらのエージェントのアップグレード性をチェックして、問題のある管理エージェントを明らかにします。必要なソフトウェアが不足している場合、手順(b)と(c)を繰返します。 |
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(e) |
管理エージェントをアップグレードするための前提条件を満たします。 |
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手順3 |
Oracle Management Agentのアップグレード |
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(a) |
Oracle Management Agent 12cのソフトウェア・バイナリをデプロイおよび構成します。 |
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(b) |
状態レポートを生成し、事前にデプロイした管理エージェントの準備状況を確認します。 |
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(c) |
ヘルス・チェック・レポートを検証およびサインオフします。 |
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(d) |
従来の管理エージェントから新しくデプロイされた管理エージェントにスイッチオーバーします。これにより、Enterprise Manager Cloud Controlと通信できるようになります。 注意: 多くのエージェントを使用している場合、Oracle Management Agentを一度に1セットずつアップグレードすることができます。この場合、試行ごとに手順3(a)から手順3(d)を繰り返すことができます。 |
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(e) |
サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成されている場合、モニタの設定を変更します。 |
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手順4 |
Oracle Management ServiceおよびOracle Management Repositoryのアップグレード |
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(a) |
既存のEnterprise Managerが実行されているホストで、次の前提条件を満たします。
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(b) |
管理リポジトリで、次の前提条件を満たします。
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(c) |
既存のEnterprise Managerシステムをアップグレードする前に、このシステムで実行およびスケジュールされているデプロイ手順をすべて停止します。 |
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(d) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
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(e) |
既存のOMSからemkeyを、Enterprise Manager 10g Grid Controlリリース5 (10.2.0.5)またはEnterprise Manager 11g Grid Controlリリース1 (11.1.0.1)のいずれの場合でも、管理リポジトリのバックアップを作成する前に、既存の管理リポジトリにコピーします。次のコマンドは両方のバージョンで適用可能です。 注意: 次のコマンドがEnterprise Manager 11g Grid Control (11.1.0.1)で実行される際、管理パスワードを求められます。
emkeyが正しくコピーされているかどうか検証するには、SYSユーザーとしてリポジトリにログインして次のSQLコマンドを実行します。
(数が1の場合はemkeyがコピーされています。) |
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(f) |
これからアップグレードするOMSを停止します。また、これに接続されているその他のOMSも停止します。 |
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(g) |
OMSと管理リポジトリをアップグレードします。グラフィック・モードとサイレント・モードのどちらでアップグレードするかを選択できます。ある時点でソフトウェア・バイナリをインストールし、後でグラフィック・モードまたはサイレント・モードでアップグレードすることも選択できます。 emkeyをコピーしていないことを示すエラー・メッセージが、OMSのバックアップを取る前に表示される場合は、次のコマンドを実行します。
(ここで、管理リポジトリの詳細は、既存のまたは古い管理リポジトリの詳細です。Enterprise Manager 11g Grid Controlでインストーラを実行している場合、管理サーバー・パスワードを求められます。) |
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手順5 |
アップグレード後のタスクの実行 |
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(a) |
一般的なアップグレード前のタスクを実行します。 |
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(b) |
遅延データ移行ジョブのステータスを追跡します。 |
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(c) |
OMSに関連付けられているメトリックのインシデント・ルールを更新します。 |
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(e) |
(アプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)またはJVM診断(JVMD)がインストールされている場合のみ)
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