Oracle® Solaris 11.2 での監査の管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

監査トークンの形式

各監査トークンにはトークンの種類識別子と、そのあとにトークン固有のデータが続いています。次の表は、各トークンの名前と簡単な説明の一覧です。廃止されたトークンは、以前の Solaris リリースとの互換性のために維持されています。

表 7-1  監査のための監査トークン
トークン名
説明
詳細
acl
アクセス制御エントリ (ACE) とアクセス制御リスト (ACL) の情報
arbitrary
書式情報と型情報が付いたデータ
audit.log(4) のマニュアルページ
argument
システムコールの引数値
attribute
ファイル vnode の情報
cmd
コマンド引数と環境変数
exec_args
exec システムコールの引数
exec_env
exec システムコールの環境変数
exit
プログラム終了情報
audit.log(4) のマニュアルページ
file
監査ファイル情報
fmri
フレームワーク管理リソースインジケータ
group
プロセスグループ情報
header
監査レコードの始まりを示します
ip
IP ヘッダー情報
audit.log(4) のマニュアルページ
ip address
インターネットアドレス
ip port
インターネットポートアドレス
ipc
System V IPC 情報
IPC_perm
System V IPC オブジェクトアクセス情報
opaque
構造化されていないデータ (形式が未指定)
audit.log(4) のマニュアルページ
path
パス情報
path_attr
アクセスパス情報
privilege
特権設定情報
process
プロセス情報
return
システムコールのステータス
sequence
シーケンス番号
socket
ソケットの種類とアドレス
subject
サブジェクト情報 (process と同じ形式)
text
ASCII 文字列
trailer
監査レコードの終わりを示します
use of authorization
承認の使用
use of privilege
特権の使用
user
ユーザー ID とユーザー名
xclient
X クライアント ID
zonename
ゾーンの名前
Trusted Extensions トークン
label と X Window System の情報

    次のトークンは廃止されました。

  • liaison

  • host

  • tid

廃止されたトークンについては、そのトークンが含まれていたリリースの参照資料を参照してください。

監査レコードは常に、監査トレール内で監査レコードの始まりを示す header トークンで始まります。ユーザーの動作に起因するイベントの場合、subjectprocess トークンは、イベントを発生させたプロセスの値を参照します。ユーザーに起因しないイベントの場合、process トークンはシステムを参照します。