Oracle® Solaris 11.2 での監査の管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

専用ファイルシステム上の監査ファイルを圧縮する方法

監査ファイルは拡大する場合があります。Example 4–3 に示すように、ファイルのサイズに上限を設定できます。この手順では、圧縮を使用してサイズを削減します。

始める前に

ZFS File System Management および ZFS Storage Management 権利プロファイルが割り当てられている管理者になる必要があります。後者のプロファイルを使用すると、ストレージプールを作成できます。詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  1. ZFS ファイルシステムを監査ファイル専用にします。

    手順については、監査ファイルのための ZFS ファイルシステムを作成する方法を参照してください。

  2. 次のオプションのいずれかを使用して ZFS ストレージプールを圧縮します。

    どちらのオプションを使用した場合でも、監査ファイルシステムが圧縮されます。監査サービスがリフレッシュされると、圧縮率が表示されます。

    次の例では、ZFS プール auditp/auditf がデータセットです。

    • デフォルトの圧縮アルゴリズムを使用します。
      # zfs set compression=on auditp/auditf
      # audit -s
      # zfs get compressratio auditp/auditf
      NAME           PROPERTY       VALUE  SOURCE
      auditp/auditf  compressratio  4.54x  -
    • より高い圧縮アルゴリズムを使用します。
      # zfs set compression=gzip-9 auditp/auditf
      # zfs get compression auditp/auditf
      NAME           PROPERTY     VALUE     SOURCE
      auditp/auditf  compression  gzip-9    local
      

      gzip-9 圧縮アルゴリズムでは、デフォルトの圧縮アルゴリズムである lzjb に比べて、占有する容量が 1/3 少ないファイルが生成されます。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理 の第 5 章Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの管理を参照してください。

  3. 監査サービスをリフレッシュします。
    # audit -s
  4. (オプション) 新しい圧縮の設定を確認します。

    たとえば、より圧縮率の高いアルゴリズムを使用した場合、情報は次のように表示されます。

    # zfs get compressration auditp/auditf
    NAME           PROPERTY       VALUE  SOURCE
    auditp/auditf  compressratio  16.89x  -