Oracle® Solaris 11.2 での監査の管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

監査レコードと監査トークン

監査レコードには、監査された 1 つのイベントの発生が記録されます。レコードには、動作を行なったユーザー、影響を受けたファイル、試みられた動作、その動作が発生した位置と時刻などの情報が含まれます。次の例は、headersubjectreturn の 3 つのトークンを含む login 監査レコードを示しています。

header,69,2,login - local,,example_system,2010-10-10 10:10:10.020 -07:00
subject,jdoe,jdoe,staff,jdoe,staff,1210,4076076536,69 2 example_system
return,success,0

監査イベントごとに保存される情報の種類は、一連の監査トークンによって定義されます。イベントの監査レコードが生成されるたびに、そのイベントに対して定義されたトークンの一部またはすべてが、そのレコードに書き込まれます。どのトークンが記録されるかは、イベントの性質によって決まります。前の例では、各行が監査トークンの名前で始まっています。監査トークンの内容は、トークン名のあとに続きます。headersubject、および return 監査トークンがまとまって、login - local 監査レコードを構成します。監査レコードを構成するトークンを表示するには、auditrecord -e event コマンドを使用します。


注 -  sensitive というシステム属性を持つファイルには、監査レコードに含まれている内容または内容の変更は入っていません。この属性によって、すべてのユーザーが特定のファイル内の機密情報 (パスワード、PIN、鍵など) にアクセスできなくなります。詳細は、pfedit(1M) のマニュアルページを参照してください。

praudit 出力例の各監査トークンの構造については、監査トークンの形式を参照してください。監査トークンのバイナリストリームについては、audit.log(4) のマニュアルページを参照してください。