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Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

Trusted Extensions ソフトウェアと NFS のプロトコルバージョン

Trusted Extensions ソフトウェアは、NFS Version 3 (NFSv3) と NFSv4 のラベルを認識します。次のマウントオプションのセットのいずれかを使用できます。

vers=4 proto=tcp
vers=3 proto=tcp
vers=3 proto=udp

Trusted Extensions には、tcp プロトコルでのマウントに対する制限はありません。NFSv3 および NFSv4 では、tcp プロトコルを同じラベルでのマウントおよび下位読み取りマウントに使用できます。

NFSv3 の場合、Trusted Extensions は Oracle Solaris のように動作します。udp プロトコルは NFSv3 のデフォルトですが、udp は初期マウント操作にしか使用されません。それ以降の NFS 操作では、システムは tcp を使用します。したがって、下位読み取りマウントは、デフォルトの構成の NFSv3 に対して機能します。

まれに初期およびそれ以降の NFS 操作に udp プロトコルを使用するように NFSv3 マウントを制限した場合は、udp プロトコルを使用する NFS 操作に対して MLP を作成する必要があります。手順については、使用例 49を参照してください。

Trusted Extensions システムはそのシングルレベルのデータセットをラベルなしホストと共有することもできます。ラベルなしホストにエクスポートされたファイルシステムは、そのラベルが、エクスポート元のシステムによってそのリモートホストに割り当てられたラベルと等しい場合に、書き込み可能となります。ラベルなしホストにエクスポートされるファイルシステムは、そのラベルよりも優位のラベルがリモートシステムに割り当てられている場合にのみ、読み取り可能です。

大域ゾーンがマルチレベルのデータセットを NFSv4 サービスを実行しているクライアントと共有している場合、MAC ポリシーはデータセット全体のラベルではなく、個々のファイルおよびディレクトリ単位で適用されます。

Trusted Solaris ソフトウェアのリリースを実行しているシステムとの通信は、シングルラベルでのみ可能です。Trusted Solaris システムがシングルレベルおよびマルチレベルのデータセットにアクセスできるかどうかは、そのシステムに割り当てられたラベルによって決まります。

使用される NFS のプロトコルは、ローカルファイルシステムのタイプに依存しません。その代わり、プロトコルは共有コンピュータのオペレーティングシステムのタイプに依存します。リモートファイルシステムの mount コマンドに指定されるファイルシステムのタイプは常に NFS です。