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Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

下位ファイルのマウントを無効にする

デフォルトでは、ユーザーは下位レベルのファイルを表示できます。特定ゾーンのすべての下位レベルファイルの表示を禁止するには、そのゾーンから net_mac_aware 特権を削除します。net_mac_aware 特権については、privileges(5) のマニュアルページを参照してください。

始める前に

大域ゾーンで、システム管理者役割になっている必要があります。

  1. 構成を変更するゾーンを停止します。
    # zoneadm -z zone-name halt
  2. 下位レベルのファイルの表示を禁止するようにゾーンを構成します。

    ゾーンから net_mac_aware 特権を削除します。

    # zonecfg -z zone-name
    set limitpriv=default,!net_mac_aware
    exit
  3. ゾーンを再起動します。
    # zoneadm -z zone-name boot
使用例 23  ユーザーによる下位ファイルの表示を禁止する

この例では、セキュリティー管理者は、このシステム上のユーザーが混乱しないように構成します。そのため、ユーザーは自身が作業中のラベルでしかファイルを表示できなくなります。セキュリティー管理者は、下位レベルのすべてのファイルの表示を禁止します。このシステムで、ユーザーは PUBLIC ラベルで作業しないかぎり、共通で利用可能なファイルを表示することができません。また、ユーザーはゾーンのラベルでファイルを NFS マウントできるだけです。

# zoneadm -z restricted halt
# zonecfg -z restricted
set limitpriv=default,!net_mac_aware
exit
# zoneadm -z restricted boot
# zoneadm -z needtoknow halt
# zonecfg -z needtoknow
set limitpriv=default,!net_mac_aware
exit
# zoneadm -z needtoknow boot
# zoneadm -z internal halt
# zonecfg -z internal
set limitpriv=default,!net_mac_aware
exit
# zoneadm -z internal boot

PUBLIC は最小のラベルなので、セキュリティー管理者は PUBLIC ゾーンに対するコマンドは実行しません。