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Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

policy.conf のデフォルトを修正する

Trusted Extensions で policy.conf のデフォルトを変更する方法は、Oracle Solaris でセキュリティー関連のシステムファイルを変更する方法と同じです。システムのすべてのユーザーのデフォルトを変更するには、この手順を使用します。

始める前に

大域ゾーンで root 役割になっている必要があります。詳細は、Trusted Extensions の大域ゾーンに入るを参照してください。

  1. /etc/security/policy.conf ファイルで、デフォルト設定を確認します。

    Trusted Extensions のキーワードについては、表 16を参照してください。

  2. 設定を変更します。
    # pfedit /etc/security/policy.conf
使用例 12  システムのアイドル設定の変更

この例では、セキュリティー管理者が、アイドル状態のシステムがログイン画面に戻るように設定します。デフォルトでは、アイドル状態のシステムはロックされます。そこで、root 役割は次のようにして、IDLECMD キーワード = のペアを /etc/security/policy.conf ファイルに追加します。

IDLECMD=LOGOUT

また管理者は、システムがアイドル状態になってからログアウトするまでの時間を短くします。そこで、root 役割は次のようにして、IDLETIME キーワード = のペアを policy.conf ファイルに追加します。

IDLETIME=10

これで、システムが 10 分間アイドル状態になったあとでユーザーがログアウトされるようになります。

ログインユーザーがある役割になると、その役割に対するユーザーの IDLECMD 値と IDLETIME 値が有効となります。

使用例 13  各ユーザーの基本的な特権セットの修正

この例では、大規模 Sun Ray インストールのセキュリティー管理者が、一般ユーザーにほかの Sun Ray ユーザーのプロセスを表示できないようにします。そこで、Trusted Extensions によって構成されている各システムで、root 役割は基本的な特権セットから proc_info を削除します。/etc/policy.conf ファイルの PRIV_DEFAULT 設定を、次のようにコメントを外して修正します。

PRIV_DEFAULT=basic,!proc_info
使用例 14  システムのすべてのユーザーに対する印刷関連の承認の割り当て

この例では、サイトセキュリティーが、パブリックキオスクコンピュータがラベルなしで印刷することを許可します。パブリックキオスクの root 役割が、/etc/security/policy.conf ファイル内の AUTHS_GRANTED の値を変更します。次のブート以降、このキオスクのあらゆるユーザーによる印刷ジョブは、ページラベルなしで実行されます。

AUTHS_GRANTED=solaris.print.unlabeled

管理者は次に、バナーページとトレーラページを削除して、紙を節約することにします。管理者はさらに policy.conf エントリを変更します。

AUTHS_GRANTED=solaris.print.unlabeled,solaris.print.nobanner

パブリックキオスクのリブート後、すべての印刷ジョブがラベルなしになり、バナーページやトレーラページもなくなります。