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Trusted Extensions 構成と管理

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ラベル付きゾーンを対話形式で作成する

label_encodings ファイル中のラベルごとにゾーンを作成する必要はありませんが、作成することもできます。管理 GUI により、このシステムで GUI 用に作成されたゾーンを持つことのできるラベルが列挙されます。この手順では、2 つのラベル付きゾーンを作成します。Trusted Extensions の label_encodings ファイルを使用している場合は、デフォルトの Trusted Extensions 構成を作成します。

始める前に

Trusted Extensions にログインするを完了しています。root 役割になっています。

ゾーンはまだ 1 つも作成していません。

  1. オプションを一切指定せずに txzonemgr コマンドを実行します。
    # txzonemgr &

    このスクリプトで、「Labeled Zone Manager」ダイアログボックスが開きます。この「zenity」ダイアログボックスで、構成の現在の状態に応じて、適切なタスクを実行するよう求められます。

    タスクを実行するには、メニュー項目を選択してから、Return キーを押すかまたは「了解」をクリックします。テキストの入力を求められた場合は、テキストを入力してから Return キーを押すかまたは「了解」をクリックします。


    ヒント  - ゾーン完了の現在の状態を表示するには、Labeled Zone Manager の「Return to Main Menu」をクリックします。あるいは、「取消し」ボタンをクリックしてもかまいません。
  2. 次のいずれかの方法を選択してゾーンをインストールします。
    • 2 つのラベル付きゾーンを作成するには、ダイアログボックスから「public and internal zones」を選択します。
      • 最初のラベル付きゾーンは、label_encodings ファイル内の Default User Sensitivity Label の値に基づいています。

      • 2 番目のラベル付きゾーンは、label_encodings ファイル内の Default User Clearance の値に基づいています

      1. システムを識別するためのプロンプトに応答します。

        public ゾーンで排他的 IP スタックが使用されている場合や、そのゾーンが DNS で定義された IP アドレスを持つ場合は、DNS で定義されたホスト名を使用します。それ以外の場合は、システムの名前を使用します。

      2. root パスワードの入力を求めるプロンプトには応答しません。

        root パスワードはシステムのインストール時に設定されました。このプロンプトに対して入力すると、処理が失敗します。

      3. ゾーンのログインプロンプトで、ユーザーのログインとパスワードを入力します。

        次に、svcs -x コマンドを実行し、すべてのサービスが構成されていることを確認します。メッセージが何も表示されなければ、すべてのサービスが構成されています。

      4. ゾーンからログアウトし、ウィンドウを閉じます。

        プロンプトで exit と入力し、ゾーンのコンソールから「ウィンドウを閉じる」を選択します。

        別のウィンドウで 2 番目のゾーンのインストールが完了します。このゾーンはスナップショットから構築されるため、すぐに構築が終了します。

      5. 2 番目のゾーンのコンソールにログインし、すべてのサービスが実行中であることを確認します。
        # svcs -x
        #

        メッセージが何も表示されなければ、すべてのサービスが構成されています。Labeled Zone Manager が表示されています。

      6. Labeled Zone Manager で internal ゾーンをダブルクリックします。

        「リブート」を選択したあと、「取消し」ボタンをクリックしてメイン画面に戻ります。すべてのゾーンが実行されています。ラベルなしのスナップショットは実行されていません。

    • ゾーンを手動で作成するには、「メイン・メニュー」を選択したあと、「Create a Zone」を選択します。

      プロンプトに従います。GUI がゾーンの作成手順を案内します。

      このゾーンの作成とブートが完了したら、大域ゾーンに戻ってゾーンをさらに作成できます。これらのゾーンはスナップショットから作成されます。

使用例 2  別のラベル付きゾーンの作成

この例では、管理者が、デフォルトの label_encodings ファイルから制限されたゾーンを 1 つ作成します。

まず、管理者が txzonemgr スクリプトを対話モードで開きます。

# txzonemgr &

次に、管理者は大域ゾーンに移動し、restricted という名前のゾーンを作成します。

Create a new zone:restricted

次に、管理者は正しいラベルを適用します。

Select label:CNF : RESTRICTED

管理者はリストから、「クローン」オプションを選択したあと、新しいゾーンのテンプレートとして「snapshot」を選択します。

restricted ゾーンが使用可能になったあと、管理者は「ブート」をクリックしてこの 2 番目のゾーンをブートします。

restricted ゾーンにアクセスできるように、管理者は label_encodings ファイル内の Default User Clearance の値を CNF RESTRICTED に変更します。