storage-cloud

storage-cloud コマンドは、ストレージクラウドのプロパティーの制御および表示に使用します。ストレージクラウドを作成する場合、1 つの FC ポート、およびその他の SAN 特性 (SAN QoS など) をストレージクラウドに割り当てます。ストレージクラウドの作成が完了したら、それを I/O テンプレートまたは I/O プロファイルを使ってホストにプッシュします。これはホストに対し、FC ポートや vHBA などの特性を持つ必要なストレージアクセスポイントを提供します。I/O テンプレートの構成および デフォルトゲートウェイおよび I/O プロファイルの構成を参照してください。

構文

add storage-cloud name fc-port [-description=text] [–qos=storage-cloud-QOS]

remove storage-cloud name [–no-confirm]

set storage-cloud name [–description=text] [–qos=storage-cloud-QOS]

set storage-cloud name add fc-ports port

set storage-cloud name ha-preference port preference

set storage-cloud name remove fc-ports port [–no-confirm]

set storage-cloud name mark-next-assigned port next-port-preference

show storage-cloud name

show storage-cloud name fc-ports

ここでは:

• fc-port は、ストレージクラウドに割り当てる FC ポートの番号です。

• name はストレージクラウドの名前です。

• port は構成済み FC ポートの番号です。

• preference は HA ポートの HA プリファレンスです。

• next-port-preference は、ストレージクラウドに次に割り当てられる FC ポートです。

サブコマンド 説明 add fc-ports ストレージクラウドに FC ポートを追加します。 ha-preference ストレージクラウドの HA ステータスを構成します。 fc-ports FC ポートのポートステータスを表示します。 mark-next-assigned 次のポートのプリファレンスを指定します。 Ethernet ポート Ethernet LAG remove fc-ports ストレージクラウドの FC ポートを削除します。

オプション

オプション 説明 -description ストレージクラウドに説明テキストを適用します。複数の語をスペースで区切って指定する場合は、引用符で囲む必要があります。 –no-confirm エンティティーを削除または切断するときに確認をスキップします。 -qos ストレージクラウドの QoS プロファイル (オプション) を指定します。 125m_250m 1g_2g 250m_500m 2g_4g 4g_8g 500m_1g 50m_125m

例: ストレージクラウドの追加

この例では、EngSTcloudB という名前の新しいストレージクラウドを作成します。

[OFM] add storage-cloud EngSTcloudB

例: ストレージクラウドへのオプションの追加

この例では、ストレージクラウド EngSTcloudB に説明を追加し、そのストレージクラウドに QoS プロファイル 2g_8g を定義します。

[OFM] set storage-cloud EngSTcloudB -description=”Engineering Storage Cloud B” -qos-2g_8g 

例: ストレージクラウドへのポートの追加

この例では、Oracle Fabric Interconnect montana に FC ポート 6/2 を追加します。

[OFM] set storage-cloud EngSTcloudB add fc-ports montana/6/2 

例: ストレージクラウドの HA ポートプリファレンスの設定

この例では、ストレージクラウド EngSTcloudB の HA ポートプリファレンスを設定します。プライマリ Ethernet ポートは Oracle Fabric Interconnect montana のもの、セカンダリポートは Iowa のものを指定します。

[OFM] set storage-cloud EngSTcloudB ha-preference montana/10/1 primary
[OFM] set storage-cloud EngSTcloudB ha-preference iowa/8/2 secondary

例: ストレージクラウドのプロパティーの表示

この例は、EngSTcloudB に 2 つの FC ポートが定義され、割り当てポリシー roundrobin、および「Engineering Storage」という説明が適用されていることを示しています。

[OFM] show storage-cloud EngSTcloudB
------------------------------------------------------------------------------
name                 EngSTcloudB
ports                2
qos-qos=
lun-mask-reference
allocation-policy    roundrobin
description          Engineering Storage
------------------------------------------------------------------------------

例: ストレージクラウドからの FC ポートの削除

この例では、ストレージクラウド EngSTcloudB から FC ポート montana/6/2 を削除します。

[OFM] set storage-cloud EngSTcloudB remove fc-ports montana/6/2