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Oracle® Solaris 11.4 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2018 年 9 月
 
 

ZFS ファイルシステムを破棄する方法

ZFS ファイルシステムを破棄するには、zfs destroy コマンドを使用します。デフォルトでは、データセットのすべてのスナップショットが破棄されます。破棄されたファイルシステムは、自動的にアンマウントおよび共有解除されます。自動的に管理されるマウントまたは自動的に管理される共有の詳細については、自動マウントポイントを参照してください。

  1. root 役割または適切な ZFS 権利プロファイルが割り当てられた root と同等の役割を引き受けます。
  2. ZFS ファイルシステムを破棄します。
    $ zfs destroy [-rRsf] filesystem
    –r

    子データセットを再帰的に破棄します。

    –R

    ターゲット階層外にあるクローンファイルシステムを含む、依存するデータセットを再帰的に破棄します。

    –s

    破棄されたデータセットによって占有されていたブロックが完全に解放されるまで、コマンド制御が呼び出し元に返されない場合、同期的な破棄操作を実行します。

    –f

    ファイルシステムは破棄されるために強制的にアンマウントされます。

    filesystem

    pool-name/[dataset-path]/filesystem-name の形式です。


    Caution

    注意  -  destroy サブコマンドを単独あるいはオプション付きで使用したとき、確認を求めるプロンプトは表示されません。これらのコマンドを使用する場合、特に –f および –r オプションを使用するときは細心の注意を払ってください。これらのオプションはプールの大部分を破棄し、結果として使用中のマウント済みファイルシステムが予期しない動作をすることがあります。


使用例 30  アクティブな ZFS ファイルシステムを同期的に破棄する

破棄するファイルシステムがビジー状態でアンマウントできない場合、zfs destroy コマンドは失敗します。アクティブなファイルシステムを破棄する場合は、–f オプションを使用します。このオプションは慎重に使用してください。アクティブなファイルシステムのアンマウント、共有解除、および破棄も実行することができ、その場合はアプリケーションが予期しない動作をすることがあります。

$ zfs destroy -fs tank/home/matt
使用例 31  子孫のある ZFS ファイルシステムを破棄する

zfs destroy コマンドは、ファイルシステムに子孫が存在する場合にも失敗します。ファイルシステムとそのすべての子孫を再帰的に破棄するときは、–r オプションを使用します。

$ zfs destroy tank/ws
cannot destroy 'tank/ws': filesystem has children
use '-r' to destroy the following datasets:
tank/ws/jeff
tank/ws/bill
tank/ws/mark
$ zfs destroy -r tank/ws