Go to main content

Oracle® Solaris 11.4 での ZFS ファイルシステムの管理

印刷ビューの終了

更新: 2018 年 9 月
 
 

SPARC システムで ZFS ルートファイルシステムからブートする

複数の ZFS BE が存在するシステムでは、beadm activate コマンドを使用して、任意の BE からブートできます。インストールプロセスと beadm アクティブ化プロセスはどちらも、bootfs プロパティーを自動的に設定します。

デフォルトでは、bootfs プロパティーは、/pool-name/boot/menu.lst ファイル内のブート可能ファイルシステムエントリを識別します。ただし、menu.lst エントリには、プール内の代替ファイルシステムを指定する bootfs コマンドを含めることができます。そのため、menu.lst ファイルには、プール内の複数のルートファイルシステムのエントリが含まれている場合があります。

ZFS ルートファイルシステムがインストールされると、次の例のようなエントリが menu.lst ファイルに追加されます。

title release-version SPARC
bootfs rpool/ROOT/solaris

新しい BE を作成すると、menu.lst ファイルが自動的に更新されます。

title release-version SPARC
bootfs rpool/ROOT/solaris
title solaris
bootfs rpool/ROOT/solaris2

SPARC: ブートのためのブート環境を選択する方法

  1. ZFS BE がアクティブ化されたら、ZFS プール内のブート可能ファイルシステムのリストを表示します。
    $ boot -L
  2. そのリスト内のブート可能ファイルシステムの 1 つを選択します。

    そのファイルシステムをブートするための詳細な手順が表示されます。

  3. 手順に従って、選択したファイルシステムをブートします。
  4. 特定の ZFS ファイルシステムをブートするには、boot –Z file system コマンドを使用します。
  5. (オプション) 選択した BE をリブートのあとも永続的にするには、その BE をアクティブ化します。
使用例 27  特定の ZFS ブート環境からブートする

システムのブートデバイスの ZFS ストレージプール内に複数の ZFS BE が存在する場合は、beadm activate コマンドを使用してデフォルトの BE を指定します。

この例では、beadm により、次の使用可能な ZFS BE が一覧表示されます。

$ beadm list
BE        Active Mountpoint Space Policy Created
--        ------ ---------- ----- ------ -------
solaris   NR     /          3.80G static 2012-07-20 10:25
solaris-2 -      -          7.68M static 2012-07-19 13:44 

特定の BE を選択するには、boot –L コマンドを使用します。例:

ok boot -L
Boot device: /pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0,2/LSILogic,sas@2/disk@0,0:a  File and args: -L
1 release-version SPARC
2 solaris
Select environment to boot: [ 1 - 2 ]: 1

To boot the selected entry, invoke:
boot [<root-device>] -Z rpool/ROOT/solaris-2

Program terminated
ok boot -Z rpool/ROOT/solaris-2

選択した BE から自動的にブートするには、その BE をアクティブ化します。