複数の ZFS BE が存在するシステムでは、beadm activate コマンドを使用して、任意の BE からブートできます。インストールプロセスと beadm アクティブ化プロセスはどちらも、bootfs プロパティーを自動的に設定します。
デフォルトでは、bootfs プロパティーは、/pool-name/boot/menu.lst ファイル内のブート可能ファイルシステムエントリを識別します。ただし、menu.lst エントリには、プール内の代替ファイルシステムを指定する bootfs コマンドを含めることができます。そのため、menu.lst ファイルには、プール内の複数のルートファイルシステムのエントリが含まれている場合があります。
ZFS ルートファイルシステムがインストールされると、次の例のようなエントリが menu.lst ファイルに追加されます。
title release-version SPARC bootfs rpool/ROOT/solaris
新しい BE を作成すると、menu.lst ファイルが自動的に更新されます。
title release-version SPARC bootfs rpool/ROOT/solaris title solaris bootfs rpool/ROOT/solaris2
$ boot -L
そのファイルシステムをブートするための詳細な手順が表示されます。
システムのブートデバイスの ZFS ストレージプール内に複数の ZFS BE が存在する場合は、beadm activate コマンドを使用してデフォルトの BE を指定します。
この例では、beadm により、次の使用可能な ZFS BE が一覧表示されます。
$ beadm list BE Active Mountpoint Space Policy Created -- ------ ---------- ----- ------ ------- solaris NR / 3.80G static 2012-07-20 10:25 solaris-2 - - 7.68M static 2012-07-19 13:44
特定の BE を選択するには、boot –L コマンドを使用します。例:
ok boot -L Boot device: /pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0,2/LSILogic,sas@2/disk@0,0:a File and args: -L 1 release-version SPARC 2 solaris Select environment to boot: [ 1 - 2 ]: 1 To boot the selected entry, invoke: boot [<root-device>] -Z rpool/ROOT/solaris-2 Program terminated ok boot -Z rpool/ROOT/solaris-2
選択した BE から自動的にブートするには、その BE をアクティブ化します。