代替ルートプールディスクからブートする場合は、必要に応じてどのディスクからでもブートできるように、ルートプールのすべてのディスクが接続され、オンラインになっていることを確認してください。ほとんどのシステムでは、切り離されているディスクから直接ブートしたり、現在オフラインであるアクティブなルートプールディスクからブートしたりすることはできません。
ミラー化ルートプール内のプライマリディスクは通常、デフォルトのブートデバイスです。別のデバイスからブートするには、ブートするためのコマンドを発行するときに、そのディスクを指定する必要があります。
デフォルトのブートデバイスを変更する場合は、まず、目的のデバイスを選択するためにプールの構成を表示します。次に、OK プロンプトで、システムの PROM を選択したデバイスで更新します。システムをブートし、選択したデバイスがアクティブなブートデバイスであることを確認します。
次の例では、c1t1d0 をデフォルトのブートデバイスとして割り当てます。
$ zpool status pool: rpool state: ONLINE scrub: none requested config: NAME STATE READ WRITE CKSUM rpool ONLINE 0 0 0 mirror-0 ONLINE 0 0 0 c1t0d0 ONLINE 0 0 0 c1t1d0 ONLINE 0 0 0 ... ok boot /pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0,2/LSILogic,sas@2/disk@1
システムがリブートされたあと、どのアクティブなブートデバイスがシステム内に存在するかを確認します。
$ prtconf -vp | grep bootpath bootpath: '/pci@7c0/pci@0/pci@1/pci@0,2/LSILogic,sas@2/disk@1,0:a'
ブートディスクの順序が正しく設定されている、最新の BIOS が搭載された x86 ベースのシステムでは、プライマリルートプールディスクが切り離されているか、オフラインであるか、または使用できない場合、システムは自動的に 2 番目のデバイスからブートします。このようなシステムでは、次の例に示すように、どのアクティブなブートデバイスがシステム内に存在するかを確認するだけで済みます。
$ prtconf -v|sed -n '/bootpath/,/value/p' name='bootpath' type=string items=1 value='/pci@0,0/pci8086,25f8@4/pci108e,286@0/disk@0,0:a'