このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
キックスタートをインストールするには、ローカルのCD-ROMドライブまたはハード・ドライブのOracle Linuxインストール・メディア、またはHTTPまたはNFSを使用してネットワーク経由でアクセスする必要があります。
キックスタート・ファイルを使用してシステムをインストールするには:
ブート可能なメディアから、またはPXEクライアント・インストールをサポートするネットワーク・インストール・サーバーから、システムをブートします。 ブート・コマンドを変更する必要がある場合は、
[Esc]
を押してコマンドラインにアクセスします。 ただし、ブート構成でブート・コマンドの変更が許可されない場合もあります。PXEクライアントの場合、通常、ブート・ローダー構成でキックスタート・パラメータを指定します。 たとえば、次の例では、pxelinuxを使用して起動するPXEクライアントのキックスタート・インストールを構成します:
prompt 0 default ol6u6 timeout 0 label ol6u6 kernel vmlinuz-OL6u6 append initrd=initrd-OL6u6.img ksdevice=eth0 kssendmac ks=http://10.0.0.11/ksfiles/ol6u6_cfg.ks
ksdevice=eth0
パラメータは、ネットワーク・インストールに使用するインタフェースを指定します。 これにより、システムに複数のネットワーク・インタフェースがある場合に、インストールでインタフェースの選択を求めるプロンプトは表示されなくなります。 または、ksdevice=bootif
を指定し、append
エントリの後にipappend 2
エントリを追加することもできます。prompt 0 default ol6u6 timeout 0 label ol6u6 kernel vmlinuz-OL6u6 append initrd=initrd-OL6u6.img ksdevice=bootif kssendmac ks=http://10.0.0.11/ksfiles/ol6u6_cfg.ks ipappend 2
この構成の場合も、ネットワーク・インタフェースの選択を求めるプロンプトは表示されませんが、どのインタフェースを選択するかを制御しません。
次の例では、GRUBを使用して起動するPXEクライアントのキックスタート・インストールを構成します:
default=0 hiddenmenu splashimage=(nd)/splash.xpm.gz timeout=0 title Oracle Linux 6 Update 6 Installation root (nd) kernel /vmlinuz-OL6u6 ksdevice=eth0 kssendmac ks=http://10.0.0.11/ksfiles/ol6u6_cfg.ks initrd /initrd-OL6u6.img
ノートOracle Linux 6上のUEFIブート環境のために記述されているように、
ipappend 2
オプションは機能しません。 AnacondaインストーラとともにUEFIを使用している場合など、状況によっては、ksdevice=bootif
オプションを使用すると、PXE環境でブート・インタフェースの識別に必要な情報が渡されません。 これにより、インストールが停止して、ユーザーにインタフェースの選択を求めるメッセージが表示される場合があります。 回避策としては、01-という接頭辞が付いた、デバイスのMACアドレスを含むよう、BOOTIF
環境変数を手動で設定します。 次に例を示します。prompt 0 timeout 0 title ol6u8-x86_64-UEFI root (nd) kernel vmlinuz-OL6u8 initrd=initrd-OL6u8.img ksdevice=bootif BOOTIF=01-
08-00-27-60-95-d5
ks=http://10.0.0.11/ksfiles/ol6u8_cfg.ks前述の例の
08-00-27-60-95-d5
は、ブート・インタフェースのMACアドレスと同じです。起動構成をカスタマイズしてkickstartを使用していない場合は、
ks
オプションを使用してキックスタート・ファイルのロケーションを指定できます。次のbootコマンドは、キックスタート・ファイルがブートCDにあることを指定します:
boot:
linux ks=cdrom:/ks.cfg
キックスタート・ファイルがNFSサーバー上にある場合は、次のようなブート・コマンドを使用することができます:
boot:
linux ksdevice=eth0 ip=dhcp ks=nfs:10.0.0.11:/ksfiles/ks.cfg
ここで
ksdevice=eth0
はネットワーク・インタフェースを指定し、ip=dhcp
はこのインタフェースを構成するためにDHCPを使用する必要があることを指定します。詳細は、2.2項「インストール・ブート・オプション」を参照してください。
キックスタート構成でインストール・メソッドが指定されていない場合は、インストールDVDを挿入するか、プロンプトが表示されたらインストール・イメージをシステムで使用できるようにします。