Oracle® Solaris 11.2 ディレクトリサービスとネームサービスでの作業: DNS と NIS

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更新: 2014 年 7 月
 
 

NIS のアーキテクチャー

NIS はクライアントサーバー方式を使用します。NIS サーバーが NIS のクライアントへサービスを提供します。主体サーバーはマスターサーバーと呼ばれ、信頼性のために、複数のバックアップサーバー (または、スレーブサーバー) を割り当てることができます。マスターサーバーとスレーブサーバーはどちらも NIS 情報検索ソフトウェアを使用し、どちらも NIS マップを格納します。

NIS はドメインを使用して、マシン、ユーザー、およびネットワークをその名前空間に配置します。ただし、ドメイン階層は使用しません。NIS の名前空間は一層です。

image:この図は、階層構造が確認されていない 192.168.0.0 を示しています。

したがって、上記のような物理ネットワークは、次のように 1 つの NIS ドメインに配置されます。

image:この図は、一層のNIS 名前空間に配置された 192.168.0.0 を示しています。

NIS ドメインを、NIS のみを使用してインターネットに直接接続することはできません。ただし、NIS を使用してインターネットへも接続したいと希望する組織では、NIS と DNS を組み合せることができます。その場合、NIS を使用してすべてのローカル情報を管理し、DNS を使用してインターネットのホストを検索できます。NIS はまた、NIS マップ内で情報が見つからない場合にホスト検索を DNS に転送する転送サービスも提供します。また、Oracle Solaris システムでは、ホストの検索リクエストを次の方法で転送できるようにネームサービススイッチサービスを設定することもできます。

  • DNS にのみアクセスする

  • DNS にアクセスするが、DNS 内にホストが見つからない場合は NIS にアクセスする

  • NIS にアクセスするが、NIS によってホストが見つからない場合は DNS にアクセスする

最大の相互運用性を実現するには、ホスト検索のためのサービスとして DNS を推奨します。詳細は、Chapter 2, ネームサービススイッチについてを参照してください。