NIS が実行されたあと、ypinit コマンドに指定した最初のリストに含めなかった NIS スレーブサーバーの作成が必要になることがあります。新しい NIS スレーブサーバーを追加するには、この手順を使用します。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# cd /var/yp/domainname
# makedbm -u ypservers >/tmp/temp_file
makedbm コマンドは、ypservers を ndbm フォーマットから一時 ASCII ファイル /tmp/temp_file に変換します。
つまり、新しいスレーブサーバー名をサーバーリストに追加します。そのあと、このファイルを保存して閉じます。
# makedbm /tmp/temp_file ypservers
これにより、makedbm コマンドは ypservers を変換して ndbm 形式に戻します。
ypservers の ASCII ファイルは存在しないため、スレーブサーバー上で次のように入力します。
slave3# makedbm -u ypservers
makedbm コマンドは、画面上に ypservers 内の各エントリを表示します。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# domainname example.com
マスターサーバーから NIS マップセットをコピーしてから、NIS クライアントを起動します。ypinit コマンドを実行 (起動) したら、プロンプトに従って、優先順に NIS サーバーを指定してください。
slave3# cd /var/yp slave3# ypinit -c
slave3# /usr/sbin/ypinit –s ypmaster
ypmaster は、既存の NIS マスターサーバーのマシン名です。
slave3# svcadm disable network/nis/client
# svcs \*nis\* STATE STIME FMRI online 20:32:56 svc:/network/nis/domain:default online 20:32:56 svc:/network/nis/client:default
サービスが online の状態で表示される場合、NIS は実行されています。サービス状態が disabled である場合、NIS は実行されていません。
# svcadm restart network/nis/domain # svcadm restart network/nis/client
# svcadm enable network/nis/domain # svcadm enable network/nis/client
# svcs network/nis/server STATE STIME FMRI offline 20:32:56 svc:/network/nis/server:default
slave3# svcadm restart network/nis/server
slave3# svcadm enable network/nis/server