Oracle® Solaris 11.2 ディレクトリサービスとネームサービスでの作業: DNS と NIS

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更新: 2014 年 7 月
 
 

DNS のためのリソースの通知

ping または traceroute コマンドを使用する場合と同様に、dns-sd コマンドをネットワーク診断ツールとして使用して、サービスを参照したり、検出したりすることができます。

dns-sd コマンドは主に、対話型で使用されます。その主な理由として、そのコマンド行引数や出力形式が時間とともに変化する場合があり、それがシェルスクリプトからの起動を予測不可能で、かつ危険なものにしていることが挙げられます。さらに、DNS サービス検出 (DNS-SD) は非同期の性質を持っているため、スクリプト指向のプログラミングには適していません。

詳細は、dns-sd(1M) のマニュアルページを参照してください。DNS サービスをアプリケーションに組み込むには、 libdns-sd(3DNS_SD) のマニュアルページを参照してください。

次に、DNS サービス検出を使用してサービスを通知する例を示します。

使用例 3-1  印刷サービスの通知

次のコマンドは、My Test という名前のシステムのポート 515 上に LPR 印刷サービスが存在することを通知して、そのサービスを DNS-SD と互換性のある印刷クライアントから使用できるようにします。

# dns-sd -R "My Test" _printer._tcp. . 515 pdl=application/postscript

この登録を有効にするには、LPR サービスがポート 515 上で使用可能である必要があります。

使用例 3-2  Web ページの通知

次のコマンドは、My Test システムのポート 80 上で HTTP サーバーによって処理されている Web ページを通知します。この Web ページは、Safari やその他の DNS-SD と互換性のある Web クライアント内の Bonjour リストに表示されます。

# dns-sd -R "My Test" _http._tcp . 80 path=/path-to-page.html