Oracle® Solaris ゾーンの紹介

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 12 月
 
 

非大域ゾーンのリムーバブル lofi デバイス

リムーバブルループバックファイル lofi デバイスは、CD-ROM デバイスのように機能し、非大域ゾーンに構成できます。デバイスがマップするファイルを変更したり、複数の lofi デバイスを作成して、同じファイルを読み取り専用モードで使用したりできます。このタイプの lofi デバイスを作成するには、lofiadm コマンドを –r オプションとともに使用します。作成時にファイル名は必要ありません。リムーバブル lofi デバイスのライフサイクル中は、ファイルを空のデバイスに関連付けたり、空でないデバイスからファイルの関連付けを解除したりできます。1 つのファイルを同時に複数のリムーバブル lofi デバイスに安全に関連付けることができます。リムーバブル lofi デバイスは読み取り専用です。通常の読み取り/書き込み lofi デバイスまたはリムーバブル lofi デバイスにマップされたファイルを再マッピングすることはできません。潜在的な lofi デバイスの数は、大域ゾーンで zonecfg(1M) を使用して設定できる zone.max-lofi リソース制御によって制限されます。

作成後のリムーバブル lofi デバイスは読み取り専用です。リムーバブル lofi デバイスに対して書き込み操作が行われると、lofi ドライバはエラーを返します。

lofiadm コマンドは、リムーバブル lofi デバイスを一覧表示する場合にも使用します。

使用例 2-2  関連するファイルを含むリムーバブル lofi デバイスを作成する
# lofiadm -r /path/to/file 
/dev/lofi/1
使用例 2-3  空のリムーバブル lofi デバイスを作成する
# lofiadm -r 
/dev/lofi/2
使用例 2-4  リムーバブル lofi デバイスにファイルを挿入する
# lofiadm -r /path/to/file /dev/lofi/1
/dev/lofi/1

詳細は、lofiadm(1M)zonecfg(1M)、および lofi(7D) のマニュアルページを参照してください。Table 2–2 も参照してください。