Oracle® Solaris ゾーンの紹介

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更新: 2014 年 12 月
 
 

物理メモリーの制御と capped-memory リソース

capped-memory リソースは、physicalswap、および locked メモリーの制限を設定します。各制限はオプションですが、少なくとも 1 つは設定する必要があります。capped-memory リソースを使用するには、resource-cap パッケージが大域ゾーン内にインストールされている必要があります。capped-cpu リソースも参照してください。

  • 大域ゾーンから rcapd を使用してゾーンのメモリー上限を設定する場合は、このリソースの値を決定します。capped-memory リソースの physical プロパティーは、ゾーンの max-rss 値として rcapd で使用されます。

  • capped-memory リソースの swap プロパティーは、zone.max-swap リソース制御を設定するための望ましい方法です。

  • capped-memory リソースの locked プロパティーは、zone.max-locked-memory リソース制御を設定するための望ましい方法です。


注 -  通常はアプリケーションが多量のメモリーをロックすることはありませんが、ゾーンのアプリケーションによってメモリーがロックされることがわかっている場合は、ロックされるメモリーを設定するとよいでしょう。ゾーンの信頼が問題になる場合は、ロックされるメモリーの上限を、システムの物理メモリーの 10 パーセントまたはゾーンの物理メモリー上限の 10 パーセントに設定することもできます。

詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 の第 10 章リソース上限デーモンによる物理メモリーの制御についてOracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 の第 11 章リソース上限デーモンの管理のタスク、およびOracle Solaris ゾーンの作成と使用 のゾーンの構成方法を参照してください。ゾーンのリソース上限を一時的に設定するには、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 のゾーンに一時的なリソース上限を指定する方法を参照してください。