Oracle® Solaris 11.2 デスクトップ管理者ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

隠しディレクトリ

この付録では、Oracle Solaris デスクトップシステムがユーザーのホームディレクトリに追加する隠しディレクトリについて説明します。

隠しディレクトリは、ユーザーの設定を格納したりユーティリティーの状態を保持したりするために広く使用されます。隠しディレクトリの名前は、ピリオド (.) で始まります。次の表では、Oracle Solaris デスクトップシステムがユーザーのホームディレクトリに追加する隠しディレクトリについて説明します。

表 A-1  ユーザーのホームディレクトリにおける隠しディレクトリ
ディレクトリ
説明
.config
ユーザー構成情報が含まれます。XDG_CONFIG_HOME 環境変数が設定されていない場合、.config ディレクトリがこの変数のデフォルトの場所になります。ユーザー定義のメニューは、menus/applications.menu に作成できます。
.fonts
特定ユーザー専用のフォントが含まれます。
.esd_auth
サウンドデーモンの認証 Cookie が含まれます。サウンドデーモンは Enlightened Sound Daemon (ESD) です。

注 - これはファイルであり、ディレクトリではありません。

.gconf
ユーザーの GConf 構成ソースが含まれます。ユーザーが設定を行うと、新規設定情報がこの場所に追加されます。
.gconfd
GConf デーモンに関する次の詳細が含まれます。
  • 構成情報

  • 相互運用オブジェクト参照 (IOR) によって参照されるオブジェクトのロック情報

  • IOR によって参照されるオブジェクトの状態情報

.gnome2
GConf リポジトリに格納されていないユーザー固有のアプリケーションデータが含まれます。たとえばこのディレクトリには次の項目が含まれます。
  • キーボードショートカット情報

  • ウィンドウ位置情報

  • パネルランチャーのデスクトップエントリファイル

このディレクトリには、アプリケーション固有のデータを格納するサブディレクトリも含まれる場合があります。
.local/share
XDG_DATA_HOME 環境変数の値が設定されていない場合のデフォルトの場所を指定します。ユーザー定義のデスクトップエントリは、applications サブディレクトリに作成できます。ユーザー定義の MIME タイプは、mime/packages/Overrides.xml ファイルに作成できます。
.nautilus
ユーザーに固有のファイルマネージャーデータが含まれます。たとえば、このディレクトリには次の情報が含まれる可能性があります。
  • ユーザーが作業するディレクトリのメタデータ

  • ユーザーが追加する Nautilus エンブレム

  • Nautilus デスクトップの背景画像

.themes
ユーザーが追加するコントロールテーマオプション、ウィンドウ境界テーマオプション、アイコンテーマオプションが含まれます。ユーザーは「テーマ」設定ツールからテーマを追加できます。
.thumbnails
ユーザーの画像のサムネイルが含まれます。画像のサムネイルは、ファイルマネージャーで使用されます。ファイルマネージャーには、サムネイル画像の生成を停止するためにユーザーが選択できる設定が含まれます。