Oracle® Solaris 11.2 デスクトップ管理者ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

ディレクトリエントリファイルの操作

ディレクトリエントリファイルは、メニューに関する情報を提供するデータファイルです。ディレクトリエントリファイルは、名前、ツールチップ、メニューアイコンなど、メニューの詳細を指定します。ディレクトリエントリファイルは、.directory ファイル拡張子を持ちます。

    .directory ファイルの場所を解決するため、デフォルトのパスが次の順序で検索されます。

  1. $XDG_DATA_HOME/desktop-directories を検索します。$XDG_DATA_HOME 環境変数が設定されていない場合は、~/.local/share/desktop-directories デフォルトディレクトリ内を検索します。

  2. $XDG_DATA_DIRS 内の desktop-directories のそれぞれのサブディレクトリを検索します。$XDG_DATA_DIRS 環境変数が設定されていない場合は、/usr/share/desktop-directories デフォルトディレクトリ内を検索します。

    同じ名前を持つ複数の .directory ファイルが見つかった場合は、最初に見つかったファイルが優先されます。

次の例では、サンプルのディレクトリエントリファイルを示します。

[Desktop Entry]
Name=Graphics 
Name[fr]=Graphisme
...
Comment=Graphics applications
Comment[fr]=Applications graphiques
...
Icon=gnome-graphics
Type=Directory
Encoding=UTF-8

次の表では、ディレクトリエントリファイルの重要なキーの一部について説明します。

表 3-2  ディレクトリエントリキー
ディレクトリエントリキー
説明
Name
メニューの名前を指定します。この名前がメニューに表示されます。
Comment
メニューの短い説明を指定します。コメントは、メニューをポイントしたときにツールチップとして表示されます。
Icon
メニューを表すアイコンのファイル名を指定します。ファイル名へのパスまたはファイル拡張子は指定しません。
Type
メニューの種類を指定します。このキーの値は、常に Directory です。