Oracle® Solaris 11.2 デスクトップ管理者ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

ファイルマネージャーのパフォーマンス向上

ファイルマネージャーには、パフォーマンス関連の設定が含まれています。各パフォーマンス設定は、次の表で説明する 3 つの値のいずれか 1 つを取ることができます。

説明
always
ローカルファイルとその他のファイルシステム上のファイルの両方に対して処理を実行します。
local_only
ローカルファイルのみに対して処理を実行します。パフォーマンス設定を local_only に設定した場合、CPU 使用率は削減されます。
never
処理を実行しません。パフォーマンス設定を never に設定すると、CPU 使用率およびネットワークトラフィックが削減されます。

パフォーマンス設定を行うには、次のコマンドを使用します。

# gconftool-2 --type string \
--set /apps/nautilus/preferences/show_icon_text value

次の表では、ファイルマネージャーのパフォーマンス設定について説明します。パフォーマンスを向上するには、設定の値を never に設定します。

設定
説明
show_icon_text
ファイルを表すアイコン内でテキストファイルの内容をプレビューします。
show_directory_item_counts
フォルダ内の項目数を表示します。
show_image_thumbnails
画像ファイルのサムネイルを表示します。
preview_sound
サウンドファイルの内容をプレビューします。

注 - ファイルマネージャーのパフォーマンス設定は、次の手順を実行して設定することもできます。
  1. ファイルマネージャーのウィンドウから「編集」 -> 「設定」を選択します。

  2. 「プレビュー」を選択します。

  3. 設定する設定を選択します。

    たとえば、show_image_thumbnails 設定を行うには、「サムネイルの表示」設定オプションを選択します。


サイドペインの無効化

ファイルマネージャーのパフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力してサイドペインをオフにします。

# gconftool-2 --type bool \
--set /apps/nautilus/preferences/start_with_sidebar false

ツールバーの無効化

ファイルマネージャーのパフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力してツールバーをオフにします。

# gconftool-2 --type bool \
--set /apps/nautilus/preferences/start_with_toolbar false

ロケーションバーの無効化

ファイルマネージャーのパフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力してロケーションバーをオフにします。

# gconftool-2 --type bool \
--set /apps/nautilus/preferences/start_with_location_bar false

ヒント  - Ctrl + L キーボードショートカットを使用して、必要なときにロケーションバーを表示できます。

デスクトップの背景のロックとデスクトップアイコンの非表示

ファイルマネージャーには、ユーザーがデスクトップの背景をロックしてデスクトップアイコンを非表示にできる設定が含まれます。パフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力してデスクトップの背景を無効にし、デスクトップアイコンを非表示にします。

# gconftool-2 --type bool \
--set /apps/nautilus/preferences/show_desktop false

デスクトップの背景に適用されていた既存の色や壁紙は変更されません。たとえば、このオプションをオフにする前に緑の単一色の背景だった場合は、その後も緑の単一色の背景のままです。ただし、デスクトップの背景をオフにすると、このオプションをオンに戻すまで背景の色や壁紙を変更できなくなります。

    デスクトップの背景を無効にすると、次の操作が禁止されます。

  • ファイルマネージャーを使用して、デスクトップの背景のパターンや色を変更します。

  • ごみ箱などのデスクトップオブジェクトを使用します。デスクトップオブジェクトはデスクトップに表示されません。